―ジェネックス W―
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ル・ウォリアーは三体のデーモンをすり抜けてタイタンに肉迫する。
そして、これが最後の駄目押しだ……!
「リバースカード、《リミット・リバース》を発動! 墓地から《ガントレット・ウォリアー》を特殊召喚する!」
シンクロ素材となったガントレット・ウォリアーが再び蘇生されたが、またもフィールドからその姿を消そうとしていた。
「ガントレット・ウォリアーの効果を発動! ガントレット・ウォリアーをリリースすることで、ドリル・ウォリアーの攻撃力を500ポイントアップさせる!」
「なっ……なんだとぉ!?」
ガントレット・ウォリアーがその名の通りにつけていたガントレットと、同じガントレットがドリル・ウォリアーについて攻撃力と守備力をアップさせ、タイタンのライフを削りきれる攻撃力となる。
「終わりだタイタン! ドリル・シュート!」
バトルフェイズ中に、《ガントレット・ウォリアー》が特殊召喚されたことによって巻き戻しが発生したものの、そんな些細なことは問題ではない。
大事なことはただ一つ、ガントレット・ウォリアーの力を得たドリル・ウォリアーは、タイタンのライフを0にしたということだった。
「ぶらぁああああああ!」
タイタンLP1375→0
ドリル・ウォリアーのダイレクトアタックにより、俺はなんとかタイタンとのデュエルを制した。
タイタンのデッキてある【デーモン】の特色である、最上級モンスターを何体を呼び出す戦術に押し負け、全てを破壊できなかったのは残念だったが。
「楽しいデュエルだったぜ、タイタン」
「むぅ……負けたか。ところで遊矢ぁ」
デュエルのフィニッシュの影響で、尻餅をついたタイタンが起き上がるのに手を貸すと、タイタンが俺の背後を指差した。
「あそこにいる青い制服の者は、お前の友人かぁ?」
タイタンの言葉につられて背後を見ると、デュエルで勝利した良い気分が一瞬で吹っ飛んで行ってしまうほどの衝撃を受けた。
光の結社事件が起きている今、このデュエル・アカデミアで青い制服を着ているのは俺と三沢に吹雪さん、そして模した服を着ている亮と……その事件の、中心となっている者だけど。
「友人なんかじゃなく、敵みたいなもんだ……斎王!」
ジェネックスが始まってから、輪に掛けてホワイト寮から出て来なくなった斎王が、なぜこんなところにいるかは解らない。
しかし、理由などは今はどうでも良いことであり、明日香たちを助けて海馬ランドでの借りを返すチャンスだ……!
「黒崎遊矢……」
俺から発散される明確な敵意を前にしても、いつも通りまったく萎縮せず……いや、どこかいつもより柔らかな雰囲気を持って斎王は俺に近づいてきた。
「最近、あなたのデュエルを見て
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