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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―ジェネックス W―
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 国際大会ジェネックスも中盤となったことにより、デュエル・アカデミアにもプロデュエリストの姿が目立つようになってきていた。
先日俺がデュエルした数学デュエリストの異名を持つマティマティカや、かのカイザー亮などはジェネックス開催と聞くや否や駆けつけたらしく、まだ序盤早々にこの島に来ていたが、大多数のプロデュエリストは先程入島したところだ。

 いくら三幻魔を巡る影丸理事長の思惑があったと言えども、こんな海の真ん中に学校を作るものだから、外来のプロデュエリストも来るのが大変なのだろう。

 プロデュエリストは、海馬コーポレーションが作ったデュエリストの聖地であるこのデュエル・アカデミアの中を見学していったりする者や、生徒たちに無双してるかと思えば、甘く見て万丈目などに手酷くやられる者など様々だった。

 そんな後続のプロデュエリストの中でも、入島するや否や俺とのデュエルをするために島内を散策する者がいた。

 その名はタイタン。
かつて十代を狙ってこのデュエル・アカデミアを訪れ、なんだかんだあって今は無き廃寮で俺と共に化け物とタッグデュエルをした友人だ。

 自身のマジシャンとしての技を使い、インチキ闇のデュエリストとして仕事をしていたが、あの黒い泡のような化け物に襲われてから本物の闇のデュエルを知ったため、タイタンはその業界からは足を洗ったのだった。
そして一念発起して、昔目指していたというプロデュエリストを目指すことにしたタイタンは、いつかプロデュエリストになってからデュエルするという約束をしてこの島から去っていった。

 結果として彼は、マティマティカや亮やエドのような上位のランクではないものの、ついに最近プロデュエリストの末席へと名を連ねることとなったのだった。
亮やエドと言ったプロデュエリストの知り合いがいるため、プロリーグの記事や雑誌を持っていた俺は、いち早くそのタイタンがプロデュエリストになったことを知ることが出来た。

 そして別れる時にした約束を果たさんと、俺とタイタンは廃寮跡の前でデュエルすることにした。

 セブンスターズとなった高田が破壊したこの場所は、影丸理事長が三幻魔などについて研究するための隠れ蓑だったことを後から聞いた。
影丸理事長が三幻魔を求めないのであれば、もう直す必要も無いのだから、いつか完全にこの場所は更地になることだろう。
あの、俺たちにタッグデュエルを挑んできたり高田を操ったりした黒い泡の化け物たちも、もういないことを祈りたいものだ。

 まあそんな辛気くさい話は、これから始まるタイタンとのデュエルの前に、もはや何の意味も無しはしない。
タイタンと二、三言葉を交わした後、どちらからという訳でもなくデュエルの構えを取った。

 久々の世間話よりもデュエルを優先するとは
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