暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
番外編 IF カルラプール物語
[6/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
降りないと。私はそう考えて体をスライダーにぴったりつけて体の前で腕を組む。そして私の合図でスタート……

「行きます……3・2・1…ごー!」

 その言葉で鈴さんとセシリアさんが思いっきりスライダーを降ります。それにちょっと遅れる形で私も降ります。
 お、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?

「は、はやっ……!」

 あまりのスピードに身体を立てようとした瞬間………

ドボーン!

 減速することなく思いっきり下のプールに着水しました。
 勢いのせいで私は水中で逆一回転してそのまま水の中へ。

「ガボガボ……ぷは!」

 慌てて水の上に顔を出して息を大きく吸う。ああ、結局2人の勝負の結果見れていませんでしたよ。これはもう一回とか言い出しそうだなあ……

「わ! カルラ! 下見て下!」

 鈴さんが何故かすごいあわてていますけど何で? 下?
 鈴さんが言うように下を見てみると私の足元には何か赤いものが………

 あの、あれって……

「カルラさん! とにかくしゃがんで隠してくださいませ!」

 しゃがむ……セシリアさんの言葉に私は思いつくのが一つしかなく、その言葉で私は私の身体の一部を……見ると……そこにあるはずのものが……無……

「い……いやああああああああああああああああああああああああああ!」

 瞬間目の前に漂っている水着を取るでもなくその場にしゃがみ込んでしまうのは性とか言うものなのでしょうか。
 きっと今の私はタコの様に真っ赤に違いありません。ええ、もう周りの水が蒸発してしまうくらい熱いでしょう。でも蒸発してない。ありがとうございます水さん。

「えと、大丈夫?」

「か、カルラさん。水着をどうぞ」

「あ、あびがどうございばず……」

 口元を水につけているせいで声を上げるたびにゴボゴボと空気の泡が出てきます。セシリアさんが取ってくれた水着を素早く着けて。うん、大丈夫。何故かここ一帯に人もいなかったみたいだし……なんで?
 まあ、見られなかったみたいだしいいか……

「えと、それでカルラさん?」

「どっちが勝ったとか……」

「はい?」

「「ごめんなさい」」

 きっと私の顔に何かついていたのでしょう。2人とも顔を真っ青にして謝ってしまいました。いやですねえそんな笑顔の鬼が目の前にいるみたいな反応をされると困るじゃないですか。ねえ?そう思いません?


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「さあ! 今年第1回! ウォーターワールド名物水上ペアタッグ障害物レース! 開始です!」

 司会のお姉さんの宣言と同時に会場から歓声、主に男性のものが上がります。司
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ