第十五話 強さ 思い 覚悟
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
から解くことができたとしても、その後のフェイト・テスタロッサは”抜け殻”のようなものだ。下手をすれば、そのままプレシア・テスタロッサの出した”結論”と同じ結末を迎えてしまうかもしれない。
そんなことになってしまえば俺は相当な道化だ。そのくせ自分だけではなく守りたいと願った人間の人生まで曲げてしまおうとしていたらしい。
「でもさ……今俺が、プレシア・テスタロッサに怒りを持つくらいはかまはないよな……?」
「……良いんじゃないかい? そう思っても……」
頭ではわかっている……つもりだ。だが、それで完全に納得出来るかと言われればそれは別になる。
「「……!! フェイト(テスタロッサ)!!」」
そんな怒りの中テスタロッサが戻ってくる。……今は怒りを体の中に留めておくだけで我慢しようとしたことを忘れそうになるほどに体中に傷を作りながら……。
「……ごめん。……ごめんねフェイト」
「なんでアルフが謝るの? 私は平気だよ?」
「なぁ、なんでそこまで頑張れるんだ?」
これは今でもテスタロッサに謝り続けているアルフに向けた言葉でもある。テスタロッサはここまで傷つけられても、アルフはここまで心を痛めても何故、ここまで頑張れるのだろうか。
「……母さんが待ってるから。母さんはずっと不幸で悲しんできたから、私がなんとかしてあげたいんだ」
まっすぐこちらを見つめるテスタロッサの瞳。……そうだテスタロッサもアルフも純粋に自分のためではなく”大切な誰かのために”行動することができるから、ここまで強いのだ。それはこの二人だけではなく高町や佐倉にも言えるのだ。
だからこそ俺は……。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ