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魔法少女リリカルなのは 在り来りな転生記
第十五話 強さ 思い 覚悟
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ともに待つことになる。

「……そういや、さっきの話の続きなんだが……」
「あぁ、フェイトの母親がどんだけ酷い人物かって話だね」
「具体的に言うと、どれくらい酷いんだ?」

 内容は知ってるため無理に聞く必要はないのだが、このままずっと無言というのも嫌だったので話題をもう一度戻して見ることにする。

「本当におかしい奴だよ。まるで自分の娘じゃないかのようにフェイトのことを扱ってるようにみえるね」

 自分の娘じゃないように……か……。
 少なくともこの世界でもプレシア・テスタロッサは娘に対し厳しいらしい。今のところ遭遇したジュエルシードは全て回収できているため何もないといいのだが……。

「きゃあああ」
「テスタロッサの声か!?」
「そう……みたいだね」

 なんでだよ……見つけたジュエルシードは一つも高町達に取られてなんかいないぞ……。なのに何が気に入らないってんだよ……。
 時間が経てばこの悲痛な叫びも止むのだろうが、さすがにそれを自然に待っていられるほど俺は冷静ではない。

「……だからさ、ちとそこから先の道を開けてくれないか? アルフ」
「アタシがここをどいたらどうするつもりだい? どうせあいつのもとに行こうとか考えてるんだろう?」
「だとしたら?」

 口にはしていないが、俺の顔を見ただけで今俺が何をしようとしているのか分かったのだろう。それだけ今の俺がどんなことを考えているのか分かりやすいほどの顔をしているということなのだろうが……。

「だとしたら、尚更行かせるわけには行かないね」
「なんでだよ! テスタロッサのことが大切なんだろ! だとしたら何故止める必要がある!? 気づいた時には手遅れなことだって腐るほどあるんだぞ!」

 途中アルフがなにか言いたそうではあったがそのことを気にせずに俺の言葉を続けながらアルフの胸ぐらをつかみながら壁際に押し込める。

「分かってるさ、気づいた時にはもう手遅れのことなんかざらにあるって……」
「だったら―――」
「でもね!!」

 そう言うと共に俺はアルフに押し戻され、そのまま尻餅をつくことになってしまう。

「でもね、そうと言われてもね譲れないものもあるんだ。どれだけ悲しくても、どれだけ止めたくても、今止めたら今までフェイトがやってたことはなんなんだい。全部無駄なことになっちゃうんだよ。アタシには何よりそれが耐えられないんだよ……」

 ……確かに、そうなのかもしれない。今ここで俺がプレシア・テスタロッサに立ち向かったとして、万が一勝ったとしてもフェイト・テスタロッサは喜ぶことはないのだろう。
 それどころか母親を攻撃した人間として一生恨まれることになるだけかもしれない。
 フェイト・テスタロッサをプレシア・テスタロッサの束縛
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