暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜未来を切り開く〜
旅立ちと…決断と…
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がりがりと頭を掻いたクラインは叫んだ。


「なんでだ!?そもそも、なんでこんなことを!?」


「それはすぐにあいつが答えてくれるだろ」


俺が答えた。
キリトも思っていたらしく赤ローブに目を向けた





『諸君は今、なぜ、と思ってあるだろう。なぜ私は、SAO及びナーヴギア開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのか?これは大規模なテロなのか?あるいは身代金目的の誘拐事件なのか?と』


それ以外になんかあんのか?
まあすぐ答えてくれるか


『私の目的は、そのどちらでもない。それどころか、今の私はすでに一切の目的も、理由も持たない。なぜなら……この状況こそが、私にとっての最終的な目的だからだ。この世界を創り出し、観賞するためにのみ私はナーヴギアを、SAO。造った。そして今、全ては達成せしめられた』



ん?思ったが、創り出すのは制作者として面白いが観賞はつまんなくないか?
俺が思うに他のひとがゲームをやっているのみたらやりたくなんね?
てことはあいつもこの世界に紛れ込む可能性もあるのかもしんねぇな。



『以上でソードアート・オンライン正式サービスのチュートリアルを終了する。プレイヤー諸君の健闘を祈る』



随分長いなぁ
でもやっぱ人の命をゲームの中に入れるようなことするなんてなぁ
絶対にぶっ倒してやるよ。
あいつがいるのは百層か?

あ、気づいたらあいつ消えてんなぁ

天空一面に広がったメッセージもいつのまにか消えていた

一万のプレイヤー集団が然るべき反応を見せた。
あぁ、うるせぇ叫んでるなよ…。
それに数が多い


「嘘だろ、なんだよこれ、嘘だろ!!」

「ふざけるなよ!出せ!ここから出せよ!」

「こんなの困る!このあと約束があるのよ!」

「嫌ああ!帰して!帰してよおおお」

悲鳴。怒号。絶叫。罵声。懇願。咆哮。

まあ、こうもなるか。俺も正直、叫びたい。
だが叫んだとこでどうにもなんない。
それに木綿季だって本当は苦しくて苦しくて叫びたいのに叫べなくて…。
頑張って病気と戦っている
あいつが頑張ってるのに俺が頑張らないでどうするか……

キリトは落ち着いてきたみたいだな。
クラインは微妙だなあ

「クライン、ハデスちょっと来い」


やっと決断したか…。


「いいか、よく聞け。俺はすぐこの街を出て次の村に向かう。お前らも一緒に来い」


「俺はついてくぜ?俺たちベータの時代にコンビ組んでたろ?」


「あいつの言葉が全部本当なら、これからこの世界で生き残
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