第十一章 バカ新人と素直な新人
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機動六課規定。
・ミウラ・ケイタは機動六課女性局員の夜の相手を断らない事。
ポスターの様に貼られた規定事項に謎の一文が書かれていた。
それを剥がして破いて捨てたのはミウラ・ケイタであった。
「さて、仕事、仕事」
庁舎内の全ての規定事項を剥がして処分した。
そして、機動六課の長へ文句を述べに足を向けた。
「冗談やがな。冗談。まあ、本人が承認するなら再度ばら撒くけども?」
「いや、なのはと付き合ってるし。はやて、お前バカ?」
「正常や」
仕事では真面目なのだが、自分の夢である部隊を持てた事で舞い上がったのだろう。
「舞い上がるのもほどほどに。余計な仕事を増やされたせいで、はやての総部隊長挨拶までの余暇時間が無くなった。仕方ないからここで待つか」
「そうやね。集合15分前やし。飲み物位だすで? ああ、前のような事はないよ。普通の飲みもんやから」
それはそうだろう。
まあ、さすがに仕事寸前でハメようとするわけもなかった。
やはり、仕事には真面目なのだ。
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挨拶もそこそこに新人たちの訓練に入る。
だが、その前に一悶着あった。
シャリオ・フィニーノ。
通称はシャーリーで、A級デバイスマスターだ。
メカオタクのメガネっ娘。
「ミウラ・ケイタ教導官。というか、ミウラ。いい加減デバイス持ちやがれです」
「上官の前に年上だぞ……。メカヲタ……!」
デバイスを持たない俺に敵愾《てきがい》心丸出しである。まあ、出会った当初からこんな感じで俺に突っかかってくる数少ない年下だ。
「うるさいですね。ミウラは全デバイスマスターの敵! ミウラの魔力供給に耐えられるデバイスを作っていずれデバイス無しでは戦えない身体にしてみせますよ……!」
実は良い奴だ。
過去に実験したことがある。
魔力供給をデバイスで管理して供給配分を任せると、何故かデバイスがショートして壊れるのだ。
それに、デバイス無しでも戦える方法を確立していたので、デバイスの必要性も感じていない。
「シャーリーには四人のデバイスという餌で満足してもらおうか」
「ふふ、同時に10まではいけますよ」
俺の理解したくない発言をしたシャーリーを無視した。
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エリオ・モンディアルは純粋な憧れであるミウラ・ケイタに疲弊させられていた。
四対一の模擬戦。
剣術では何回も矛を交えたが、魔法有りの模擬戦は初めてであった。
「それぞれのランクで言えばお前達と同じかそれ以下だぞー。ほらまだまだいけるって」
飛び回り僕達に余裕を見せる。
「く、それでも、強過ぎない?!」
ティアナさんの言う通りだと思う。
分かったことは基本的に相手の行動を起点とした防御と反撃。
こちらの動きを
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