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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第09話 悪夢の序章
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うだろうな…『白ひげ』の誘いを断る男などよっぽどじゃない限り、いなかったはずだからな…ま、理由は話すけど。

「まあ、俺も何となく断るわけじゃねぇ。実を言うとあんた以外にも勧誘を受けていてね?その返事を待たせているんだ……エースを救出するまでな。」

「!」

そう言うと俺はルフィの姿をジッと見つめる……俺の視線の先にいる人物に気付いた『白ひげ』は何か納得したかのような感じで差し出した手を戻した。

「…そうか、あの小僧か。なら、あいつの気が変わったらいつでも来い!おれァ、いつでも歓迎してやる…グララララ!!」

持った薙刀をドン!と鳴らして、再び大口で笑う『白ひげ』の前で俺は『ま、あのルフィの気が変わるとは思えないけどなあ……』とルフィの性格を考えると、絶対に諦めないだろうなと思いながら戦闘準備を行う。

「それじゃあ、行くとするか。頼むよ?『白ひげ』。」

「言われなくても分かってらァ…いいか!!てめェら!!海軍の奴らはここにいるジンドウ・シシを海軍に仕立てて、このおれを仕留めようとしやがったァ!!だが、こいつはおれを守った!!そんな奴をまだ海軍の奴と文句がある奴ァ、おれの所へ来い!!そして、おれと共に来る者は命捨ててついて来やがれ!!行くぞォーーーー!!」

「ウオォォォォォォ!!!」

『白ひげ』が叫び声を上げながら船の上から氷上へと降り立つと、湾頭と湾内にいた海賊達はこれまでになく士気を上げて雄叫びを上げる。

「構えろォ!!!動き出すぞ!!世界最強の男がァ!!!そして、『白ひげ』の隣にいる男にも油断するなァ!!あの男も『白ひげ』同様、世界を破壊する力を持っている!!」

『白ひげ』の参戦にセンゴクが海兵達に檄を飛ばし、俺と『白ひげ』を厄介そうに見遣る。

「さて!それじゃあ、俺も……?」

俺も『白ひげ』に続こうと、船から降りようとした時……

「ウォォォ!!……すまねぇ、オヤッさん…!!すまねぇ、エース……!!おれぁ…大好きなオヤッさんに何て事を………!!畜生ォ!!おれぁ……おれぁ…!!!」

感情を抑えきれずに、膝をついて号泣しているスクアードの姿を見つけ俺は駆け寄ると優しく声を掛ける。

「お前…いつまで泣いているつもりだ?」

「!!」

俺の声にハッと気付いたスクアードはゆっくりと顔を上げて、俺の顔を見てきた。

「お前は確かに『白ひげ』を信じ切れなかった…それを後悔をして泣くのもいいが、ホントにそれでいいのか?泣くだけが『白ひげ』に報いることか?お前も船長ならやるべき事があるんじゃないか?」

「でも……おれぁ!!」

未だに踏ん切りが着かないスクアードに俺はある事を教えてやる。

「知ってるか?今は他の船長が傘下の海賊達の指揮をとっているが、初め
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