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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第06話 危険視
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いいんだ。」
神妙な顔で言い終えるセンゴク…確かにこの作戦によって、海軍にとっては白ひげ海賊団の殲滅とエースを処刑することによって、海軍にとって今後、脅威となりうる頭痛の種を取り除くことが出来る。だが、同時にこれは海軍による虐殺行為に等しい作戦でもあるため、今後『世界』が海軍に疑いを持つ可能性が出てくるものでもある。
そのためにセンゴクは映像電伝虫の通信を切ることによって、世界の人々に『過程』を伝えずに、自分達の都合の良い『真実』だけを伝えるつもりなのだ…正義のためなら、裏ではいくら非道な事を行う……これが海軍本部のやり方なのだ。
だが、そこへ……
「せ、センゴク元帥!!大変です!!」
「何だ?どうした?」
慌てて走り込んでくる海兵にセンゴクはギロリと睨みつける…これから始まる作戦には一瞬の油断も許されないのだ。
「は、はい。それが……」
センゴクの睨みに恐れる海兵だが、自分の持つ情報を伝えるため姿勢を正した。
「『王下七武海』の1人である『鷹の目』がジンドウ・シシに敗れました!!!」
「!!な、何だとぉ!!!」
「「!!」」
海兵の報告にセンゴクと2人の大将は驚きの声を上げ、表情を歪ませた…海軍大将の1人を退けただけでなく、『王下七武海』の一角を落としたとなれば、もはや見過ごすことが出来なくなってきていた。
「それで!そいつの足取りは!?」
「はっ!『鷹の目』との戦闘後、湾頭方面へ向かったとの情報が入っております!!」
「『黄猿』に伝えろ!!ジンドウ・シシを見つけ次第、パシフィスタは最優先で排除対象として処理しろ!!他の海賊達は後回しでも構わん!!」
「りょ、了解しました!!」
怒号のような声でセンゴクは苦々しい表情で歯軋りを起こし、海兵に命令を下すと、海兵は逃げるようにその場から立ち去った。
「……くそっ!!」
「センゴクさん、大丈夫なんですか?俺にはその男、『白ひげ』以上に危険なような気がするんですけどね?」
苛立つセンゴクに青キジはさっきの報告を聞いた感想を述べた…青キジも最初にシシの姿を見たときは、そんなに危険性はないと判断していた。しかし、同じ大将である『黄猿』が退けられ、今また『王下七武海』の1人が落とされたと聞いてはそんな考えは頭の中から無くなっていた。
「もう1人俺達のどちらかを回した方が……!」
「クザン!!」
言葉の途中で赤犬が青キジの名前を叫んで遮った。
「わしらの役目はこの処刑台を守ることじゃあ!黙って、ここを守っとりゃあええんじゃ!!」
赤犬が帽子を被り直して、腕を組み青キジを睨みつけた。
「だけど、サカズキ…あんたは気にならないのか?あの男は俺達や『七武海』の連中を退けたんだ
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