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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第04話 参戦
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と海賊両方に届き、どちらも俺の方へと視線を向ける。
「俺はジンドウ・シシって言うモンだ!!今はあんたを救出するためにルフィ達と共に行動している!エース!!あんたは自分の弟や仲間が危険を顧みず、必死になってあんたを救おうとして伸ばしている手を拒むのか!?」
「だが、俺は……」
「いつまでも悩んでんじゃねぇ!!!これだけは言っておくぞ!!!あんたが誰の子供だろうが、あんたはあんただ!!皆、それを分かって助けたいと思ってるんだ!!お前が望んだ物は目の前にあるんだ!!!」
「そうだぜぇ、エース!!!俺達はお前を助け出すぞ!!!」
「諦めるんじゃねぇ!!」
「待ってろエースーーーー!!!!」
「………!!!」
俺の叫びに続けと言わんばかりに白ひげ海賊団やその傘下の海賊達から声が上がり、その光景にエースは目を少し潤ませた。
「『ホワイト・ランチャー』!!」
「お?」
突如、俺に向かって煙が迫り、十手を俺の胸元に押しつけてそのまま仰向けに倒した。
「お前だな?報告にあった『麦わら』の隣にいた男は?」
厚手のジャケットに葉巻を加えた白髪の男がこちらを睨みつけてくる。
「ああ、さっきも言ったが俺はジンドウ・シシだ。初めましてかな?スモーカー准将?」
「ああ、いきなりで悪いがお前を始末させてもらう!」
そう言ってスモーカーは手に持った十手にググッと力を入れる…まあ、俺にとっては初めてではないし、俺にとってはこんな物、何の役に立たないんだが……
「へぇー…海楼石入りね。」
「ほう、よく気がついたな。お前がなぜ2つ以上の能力を使えるのは知らねえが、能力者ならこいつは効くだろ?」
海楼石が効いている演技をしながら、俺はなぜスモーカーがここにいるのかを考えていた。確かこいつはルフィの進路上にいたはずだが?
「ところで、俺なんかに構ってていいのか?ルフィを叩き潰すんじゃないのか?」
「!!どうして、お前がそれを……まあいい。報告を聞いた時から興味が出てな…一度顔を見ておきたいと思っただけだ。『麦わら』ならあとで始末する…あいつの能力じゃ俺には勝てないからな。」
スモーカーがそう言うと俺は納得した。なるほど、俺が登場したせいで原作がさっそく変わってきているのか。まあ、『黄猿』が仕掛けてきた時点ですでに変わっているが……
「なるほどな。ああ、それと……」
「あん?」
「俺にこんな物通用しないから。」
そう言って俺は覇気を出しながら、スモーカーの横っ面を全力でぶん殴って吹き飛ばした。
「!?」
突然の出来事に驚くスモーカーに俺は何事もなかったかのように起き上がりシャツやズボンについたホコリを叩いた。
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