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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第04話 参戦
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ールドを展開することによって、レーザー等の光線を屈折させる事が出来る『偏光シールド』と呼ばれる架空物を真似た物である。
但し、この能力で作った盾は攻撃を受けると徐々に耐久力が下がっていく上、自分の前面にしか作ることが出来ない。そして、一度盾を作ると破壊されるまで次の盾を作ることができないのだが、そんな条件はチートの俺には関係ない。
そう言って俺は目の前の盾を解除して、黄猿を睨みつける。
「面白いねぇ〜、名前を聞いておこうか。」
「俺はジンドウ・シシ。目的はエースの救出だ!」
「麦わらのルフィと同じ目的だねェ〜。ところで、今君は浮いているけどそれも君の能力かい?だったらおっかしいねェ〜、悪魔の実は1人1つのはずだよ?」
「さあな?それを教える義理はない。」
「そうかい?それじゃあ〜もう一つ聞くが……」
そう言うと黄猿は体を光に変えて、俺の背後に回り込み、シャボンディ諸島でバジル・ホーキンスに言ったセリフを口にする。
「速度は『重さ』…『光』の速度で蹴られたことはあるかい?」
同時に黄猿の蹴りが俺のこめかみに向かう。が……
スカッ!!
「!?」
蹴りはこめかみを通過し、振り抜いた後の足を覇気を出して俺は掴み、そのまま全力で氷の地面へ投げつけた。
「え……!?黄猿さん!?」
「あそこにいるぞ!!撃て!!撃てーーーーー!!!」
戦っていた海兵達は仰向けに倒れている『黄猿』の姿に驚き、俺の方へ視線を向けると銃撃や砲撃を浴びせるように撃ちまくる。
「悪いな、いくら『光』の『重さ』で蹴ろうが『幻』相手じゃ意味はない…じゃあな。」
俺は飛んでくる銃弾や砲撃を躱しながら、さらに先へ進むため再び移動を開始した。シシが黄猿の蹴りを躱したのは『イリュイリュの実』の能力であり、自分を『無いもの』としたためである。
つまり黄猿はシシがそこにいるつもりで蹴りを放った訳だが、シシは自分を『幻』の状態としてその蹴りを躱しただけなのだ……どんなに強力な攻撃であろうと、そこに対象がいなければ意味がないのである。
しかし、この実にも弱点はあり、能力を使用している間は一切動くことができない。つまり防御については効力を存分に発揮できるが、反撃などを行う場合は必ず実体になる必要があるので危険を伴うのだが、言わずもがなシシには適用されない。
「大丈夫ですか!?黄ざ………あ。」
シシが去った後に海兵達が黄猿の安否を確認するために駆けつけるが、何事もなかったかのように黄猿はスタスタと歩いていた。
「ん〜〜〜、腹が立つねェ〜。」
そんな言葉を言う黄猿の顔は笑っているが、その周りには怒りのオーラが立ちこめており、思わず海兵達は黙り込んでいた。
「しっかし、厄介だねェ
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