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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第03話 回合
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『白ひげ』は手に持った薙刀の勢いよく振り、刃先を俺の目の前にで止める……その影響で髪の毛が何本か切れてハラリと落ちた。

「あれだけ大口を叩いてもし俺の息子を助けられなきゃ、そん時は俺がお前の命を取る!!それだけは覚えておけ!!」

「…ああ、覚えておく。心配すんな…それじゃあな」

鋭い眼光で覇気を出す『白ひげ』に俺は徐々に高度を上げ、ルフィが飛び出していった方向と同じ方へ飛び立った…同時に青い炎を纏った男とすれ違ったが、おそらく1番隊隊長のマルコだろう。

おそらく『白ひげ』にエースの処刑時刻が早まるとの情報を伝えるつもりだ…2人が話しているのを一瞥した俺はスピードを上げた。




























「オヤジ!海兵達に入った通信でエースの処刑を予定を無視して始めるって情報が…!」

「ああ、聞いた…」

俺はシシと入れ替わりに来たマルコからの情報に耳を傾けていた。

「聞いた…と言うとあの2人からかよい?」

「ああ、そうだ。」

そう言って俺とマルコは飛び去っていくシシと戦場に突っ込むルフィを見る。

「しかしオヤジ、エースの弟はともかくあっちの白銀の男は何者なんだよい?あんな男は見た事も聞いた事がないよい。」

当然の様にシシの事を質問してくるマルコに俺は知る限りの情報を教えてやる。

「あいつの名はジンドウ・シシ…能力者だ。」

「ジンドウ・シシか。まあ、確かに能力者というのは見れば分かるが…」

「まあな。だが、マルコ…あの能力、見覚えがねえか?」

「?…あんな能力見たこ……!!!」

そんな時、マルコは何かに気付いたかのような表情を浮かべて俺に詰め寄った。その表情は自分の中にある記憶がほぼ間違いない事を物語っていた。

「だが、おかしいよい…!悪魔の実は同じ物は存在しない…あり得ない事よい!」

「俺もそうは思ってる。だが、もっとあり得ない事を俺は見ちまった。」

「?」

慌てるマルコに俺はさらなる衝撃の発言を続けた。

「あいつはあの能力以外にもう1つ能力を使いやがった。」

「!!!」

「驚いたようだな。俺もさすがに目を疑ったが、紛れもない事実だ。」

「………」

黙り込むマルコ。そりゃあそうだ…悪魔の実の能力は1人1つまでというのは決定事項だ。それを無視するなんて事はありえねぇ事だ。しかし、俺は……

「……マルコ、俺はあいつを信じて見ようと思う。」

「オヤジ!?」

驚いた表情で俺の顔を見るマルコ。

「確かにあいつを見た時、何か得体の知れない力があるのかもしれねぇと感じた。だがな、同時に何かを成し遂げてくれるような物も感じ
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