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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第03話 回合
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を示すかのように礼をした。
「さて…まあ、頭を下げ合うのはこれぐらいにしてとっととエースを……」
そこまで言いかけた時……
「あんにゃろ!!いつの間にあんな所に!!抜け駆けは許さねぇぞ!!!」
そんなバギーの声が聞こえ、その方向に視線を向けるとクロコダイルが体を砂に変えて、白ひげを討ち取ろうと背後からフックを構えていた。
「クロコダイルの奴!!オヤジの首を!?」
「危ねぇ!!オヤジ!!!」
戦場にいる団員達が『白ひげ』の危機に気付き、声を荒げる。
「チッ……あの野郎!」
俺は舌打ちすると、掌にくまが持つニキュニキュの実の能力である肉球を出現させ、空気を弾いて超高速移動でクロコダイルの前に立ちはだかり、フックの腕を弾き返した…と同時にルフィが足が濡れた状態で同じようにクロコダイルの前に立ちはだかった。
「!!」
思わぬ展開にクロコダイルは驚いて、俺達から距離を取って身構える。
「俺との協定は火拳の救出のためインぺルダウンからの脱獄と戦争に参加するためここ海軍本部へ来ることのはず……その協定が達成された今、なぜお前らが白ひげをかばう?」
「!やっぱりこのデカいおっさんが『白ひげ』か。エースはこのおっさんを気にいってんだ!!手は出させねぇ!!!」
「…協定が達成されてるって言うなら、ここから何をしようが俺の勝手だろ?」
そう言いながら構えをとって、俺はチラリと『白ひげ』の背中のコートに描かれた白ひげ海賊団のマークを見る…エースを救出するのが最優先だが、出来れば『白ひげ』も死なせたくないとも俺は思っていた。
『白ひげ』がガキの頃から欲しがっていた『家族』……その『家族』を過去に1人失い、目の前で新たに1人失った…その原因がどちらも同じ人物である『黒ひげ』に自分の命を懸けても、仇を取ろうとした。
だが、仇を討つことは出来ずに最後は『家族』に感謝して逝った……『白ひげ』は満足かもしれねえが、残された『家族』を思うなら何が何でも生きるという選択肢もあったと思う。
だから俺は考えてしまう…エースが助かれば、そんな選択すら必要とせずに仇を討てたかもしれないと。
「おい小僧共…」
その時、背後から白ひげから声を掛けてきた。
「そっちの麦わら帽子…昔、『赤髪』が被ってたやつにそっくりだな。」
昔、ロジャーと戦った時に麦わら帽子を被った赤髪の青年の姿を白ひげは思い出していた。
「!おっさん、シャンクスを知ってんのか?これ、シャンクスから預かってんだ。」
「そうか。…それとそっちの白銀の小僧…お前、名前は?」
「俺はシシ…ジンドウ・シシだ。」
そう言って俺は構えを解き、『白ひげ』に向き直った…改めて正面から見ると、その体の大きさと
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