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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第02話 シシ
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「な、何なんだ!?あれは一体……」
「軍艦が降りて来ている…?」
ゆっくりと降りてくる軍艦の様子は戦場にいた海兵や海賊だけではなく、映像電伝虫からの通信によって世界中の人々が観戦していた。
「!!」
「?」
処刑台から自分の目で見ていたセンゴクと自分の船の上から見ていた白ひげは何事かと反応を返していた。
やがて軍艦は白ひげ海賊団3番隊隊長『ダイヤモンド』ジョズによって、先程空けられた氷の海にゆっくりと着水し、甲板上に大勢の人が集まっていた。
「………!!ルフィ!!!」
センゴクと同じように処刑台からその光景を見ていたエースだが、その中に自分の弟がいることに気付き思わず名前を叫んだ。
「エースーーーーーーーーーー!!!来たぞーーーーーーーーーーー!!!」
「覚悟しやがれぇ!!!!!」
「………」
「改めてみると壮絶な光景だっチャブル!」
「…エースさん……」
「「「うおおおおおおおおおお!!!!!」」」
その呼びかけに答えるかのようにルフィや他のメンバー、脱獄囚達も思い思いに言葉を発する。
そして最後に……
「ほー……こりゃまたすげぇ光景だな。やっぱり実際に目で見るのは違うな。」
ルフィの隣でシシはポケットに手を突っ込み、首をゆっくり左右に振りながら辺りを見回していた。
「ガープ!!!また貴様の『家族』が問題を起こしているぞ!!!」
「!!ルフィーーーーーーー!!!」
ルフィの姿にセンゴクは厄介事を増やしてくれたかのような言い方でガープに怒鳴りつけ、ガープもまた予想外の出来事に頭を抱えながら、孫の名を叫んでいた。
ルフィのその姿に三大勢力の一つで世界政府公認の7名の大海賊で構成された王下七武海と呼ばれる面々も思い思いの言葉を発した。
「『麦わら』……話題に尽きない男だ。」
黒のテンガロンハットを被り、背中に巨大な黒い刀を背負った男…ジュラキュール・ミホーク…通称『鷹の目』と呼ばれる男がその目でルフィを捉えていた。
「ムーーギィーーワァーーラァーー!!??あの野郎!!生きてやがったのか!!!」
「………」
2本の角に尖った耳の巨大な男…ゲッコー・モリアは因縁のある男の姿に怒りを露わにし、その横では熊の耳がついた帽子を被り、手に聖書を持った同じく巨大な男…バーソロミュー・くまは無表情で見つめていた。
「ルフィ…よくぞ無事で……」
頬を赤くしながら、熱い視線を送っている女…ボア・ハンコックは自分が愛する人の無事な姿に安心していた。
「フッフッフッ!!新旧の七武海に革命軍幹部のイワンコフ……そして、噂の大問題ルーキー『麦わら』か。」
ドフラミンゴもそのメンバーに思わず笑いが零れた。
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