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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第02話 シシ
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ったルフィが話しかけてきた。
「(さっそくだな。)ああ、どこからってんならあそこだな。」
そう言って俺は人差し指で遙か上空の空を指さした。
「空島から来たのか!?」
「うーん…そういう訳じゃないんだが、気付いたら空を落ちてた。」
正直に答える訳にもいかず、適当な理由を口走った。
「何だ?変なヤツだな。」
そう言いながらもルフィはししししと歯を見せながら笑った。そんなルフィを見た俺は……
「(おぉ。俺、今、主人公と話してるよ。何か感動だな…しかし、やっぱり友達になりたいキャラクターランキングの第2位だけあって好感が持てるな。こんな友達なら俺は絶対裏切らないな。)」
「な!お前、名前は?」
「俺か?俺の名前は…シシ。ジンドウ・シシだ。」
俺は前の世界で使っていた自分の名前を口にした…本当はいろいろな名前を考えていたんだが、やっぱり俺が俺でいるためには自分の名前は捨てちゃいけないなと思ったからな。
「シシか!おれは……」
「おっと、モンキー・D・ルフィだろ?知ってるぜ?何せ有名人だからな。」
自分の名前を名乗ろうとしたルフィに俺は途中で言葉を挟んだ。
「!そうか。しししし!!だったらよろしくな!」
そう言ってルフィは握手を求めてきた。
「(このサバサバした感じがルフィらしいよな…)ああ、こっちこそよろ……」
俺もその握手に答えようと手を伸ばそうとする、すると……
「ちょっと待てクラァ!!!!」
「「「キャプテン・バギー!!!大丈夫ですか!!??」」」
俺の後ろで赤いデカッ鼻から鼻血を垂らしながら、顔がボロボロになったバギーが怒り心頭でこちらに向かってきていた。
「テメエらァ!何さらっと自己紹介なんかしてやがんだァ!!」
「あ、バギー。お前いたのか?」
「最初からいるわァ!!お前も一部始終見てただろうがァ!!」
その存在を忘れてたかの様に言うルフィとツッコミを入れるバギーに俺は笑いをこらえていた。
「(くくく……やっぱ、ルフィもバギーも面白れーな。だが、バギーは本当にデカッ鼻で赤ッ鼻だな。一体何をどうやったらあんな鼻になるんだ?)」
「ああ!?テメェも一体何笑ってやがんだァ!!元はと言えばテメェが落ちてきたせいで……?」
そう言って顔を近づけてくるバギー……そんなに顔近づけんな、鼻がますますでかくなって笑っちまうじゃねえか。
「あぁーん?テメェ、どっかで見た顔だな。」
「ん?そうか?」
「………!!そうだ!あのシャンクスの野郎に似てやがんだ!!チクショー!ますます腹が立ってきたぜ!!」
「「「キャプテン・バギー!!そんな野郎なんかやっちまえ!!!」」」
囚人達のそんな声と
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