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ONE PIECE NOVEL -SHISHI BREAK STORY-
第02話 シシ
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した。そんな言葉にバギーは……

「ハッ!…お、俺ならやれそうな気がしてきた……!!」

ノリがいい奴であるバギーはこういう状況になると自分になら出来ると思い込み、手を武者震いの様にわなわな震わせながら呟く。さらに……

「「「そうだ!!俺達にゃ伝説の海賊にして天下を取る男キャプテン・バギーがついている!!!」」」

海賊王の元クルーであるバギーを英雄視する周りの囚人達はバギーのその言葉に崇拝するかのように叫ぶ……ズル賢い性格のバギーだが、こういう場を盛り上げ煽り立てる才能だけは長けていた。

「おう!!おめえらァ!!!いっちょやるぞォ!!!」

「「「おう!!!!」」」

こうなるとバギーの勢いは止められなかった。囚人達がバギーの名をコールをする中、バギーは何とも悪そうな顔で下を向く。

「(こうしてこいつらを煽っておきゃあ、後々役に立ってくれるこたァ分かってる…!!そうすりゃ何かの間違いで白ひげの首を取ることも、勢い余ってで海賊王になる事も出来る!!)そうなりゃあ、時代は俺についてくるってもんだぜェ!!!ぎゃははははは!!!!」

そう言って上を向き、大口を開けて笑うバギー……次の瞬間。

「ぶほぉ!!!」

突然何か重たい物がすごい勢いでバギーの顔を直撃し、そのままバギーは倒れ込んだ。

「!!」

「「「キャプテン・バギー!!!???」」」

突然の出来事に驚くルフィや囚人達……と同時に一人の男がすくっと立ち上がり、辺りを見回した。白銀の髪に青のTシャツ、デニム生地の黒の長ズボンと白い靴を履いた男がそこにいた。

「ふう。どうやら無事に来たらしな。」

SIDE OUT


















SIDE シシ

「ふう。どうやら無事に来たらしいな。」

そう言って俺はズボンについたホコリを叩きながら、辺りを見回した…漫画で見た人物達がいるのには少し感動した。

「(しかし、メルエの奴も気が利かないよな。どうせ送るんなら艦の甲板にしてくれればいいのに…何故か気付いた時には落ちていたからな。)」

メルエによって意識を失ったあの後、次にシシが意識を取り戻した時には空を落ちている真っ最中だった。

「(まあ、落ちてる時にルフィ達が乗った軍艦は見えたし、『月歩』で勢いは抑えたし、何かクッションみたないな物もあったしな。)」

いくら傷ついてもすぐに回復する体にはなったが、猛スピードで好き好んで怪我をするつもりはない俺は途中で『月歩』を使い、勢いを抑えつつも何かの上に着地した。

そんな風に考えていると……

「なあ!お前、どっから来たんだ?」

「ん?」

わくわくしながらトレードマークである麦わら帽子を被
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