第八話 帰還そして惨劇
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マイクをONにし二人組の話し声を聞こえてきた。
「こいつが最近搬入された機体か?」
「ああ、そうらしぜ。なんでもこいつに乗るのは17の坊主らしいぜ。」
「おいおいほんとかよ。ならその坊主がいない今乗ってみようぜ」
「だな。そうするか」
どうやらこの二人組は無断でエピオンに乗り込むみたいだ。 一人は入り口を見張り、もう一人はコクピットがある位置までやってきた。
『(一応警告はしたほうがいいですね)』
『イクス』は外部スピーカーを使いコクピットに入ろうとする侵入者に向け無機質な声で警告した。
『警告します。関係者以外の人物は当機から離れてください。』
突然、声が聞こえたのに反応し男は肩をビクッとさせた。 だが、男はそんな事などお構い無しにコクピットハッチを強引に開けると中に乗り込んだ。 それでも『イクス』は警告を続ける。
『再度警告します。 直ちにコクピットから降りて、当機より離れてください』
まるで人の話を聞く気がないのか、その男は我が物顔で乗り込むとコンソールを弄くりまわそうと手を伸ばそうとしていた。 だが、戦術機の官制ユニットと違い勝手が違うのか、四苦八苦していた。
『イクス』は何度も警告するも男は無視するばかりだ。 男の方も『イクス』の警告が鬱陶しくなったのかついに怒鳴りあげた。
「さっきからうるせえなぁ!!!とっとと動けよ!!!」
男は目の前のコンソールパネルに八つ当たりするように叩いた。 この行為に『イクス』腹を立てた。
『(なんて野蛮な人ですか!!仕方ありませんが少々痛い目にあってもらいます)』
『イクス』はそう判断すると、機体の電源を立ち上げ侵入者に最後通告を発すると同時に自己防衛システムを起動させた。
『侵入者の最後通告無視を確認。 自己防衛システム起動。』
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピ。
そんな音を立てて自己防衛システムが立ち上がる。 異変に気づいた男はコクピットを出ようとしたが遅かった。
『ハッチ閉鎖。 侵入者用拘束具展開』
男の腕と足の部分の所から頑丈な金具でできた拘束具が現れ拘束した。
「なっなんだこりゃあ!?どうなってんだ!?」
突然の出来事に男は身動きできず混乱する。
『シュミレーターモード起動。 スロットル全開、フルブースト』
「なにが・・・がああああああああ!!!!!!!!」
突然の急加速に男の体はシートに体をめりこませた。 それから『イクス』は機体を急上昇、急降下、急旋回の連続を繰り返していった。 侵入者の安否など一切無視した超高速機動だ。 中の男は最初の急加速で意識を失っていた。
その後、入り口付近を見張っ
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