無印編!
お仕置きよ
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次の日、俺はいつものようにランニングをしてから、丁度休日で学校が休みだからフェイトとの待ち合わせのビルの屋上に来ていた。
「お待たせ。フェイト、アルフ」
俺は既に来ていた二人に声をかけた。
「あ、陽龍。別に待ってないよ。私たちも今来たところだから」
うん?なんか逆じゃね?普通男の俺の方がそのセリフじゃね?いや、どうだろう。
「じゃあフェイト、陽龍も来たことだし、さっさと行っちゃおう?」
「そうだね。それじゃあ・・・」
「次元転移、次元座標876C 4419 3312 D699 3583 A1460 779 F3125」
フェイトが呪文のような言葉を唱えていると、足元に金色の魔法陣が展開される。
「開け、いざないの扉。時の庭園、テスタロッサの主のもとへ!」
そして俺たちはフェイトの母親がいるという時の庭園へと転移を始めた。
転移の最中、気持ち悪くなることが多いから。そうフェイトに言われて俺はギュっと瞑っていた目を開ける。
するとそこは・・・。
「魔王の城?」
のようだった。全体的に黒っぽいし。
「む、陽龍?さすがにそれはひどいよ?」
大変だ!フェイトを怒らせた!
「ほらほら、二人とも?遊んでいないで早く行くよ?」
あ、アルフに怒られた・・・。
「陽龍、ここが母さんのいる部屋だよ」
「ここが・・・?」
俺の目の前にはラスボスがいそうな大きい扉。
フェイトの母親、実は魔王じゃねーの?とは口が裂けても言えない俺だった。
「ただいま戻りました、母さん」
フェイトはそう言って重そうな扉を開けて中に入った。
「・・・おかえりなさい、フェイト。ジュエルシードは集まったかし・・・あら?そちらの方は?」
フェイトの母親が俺の方を向く。
むー・・・予想の斜め上を行ったなぁ・・・。フェイトの母親なのに金髪じゃなくて紫色っぽい髪だし。
「紹介するね?こっちにいるのは浅賀陽龍。ジュエルシードを集めるのを手伝ってくれてるの。
そして陽龍、あそこにいるのは私の母親のプレシア・テスタロッサ」
「よろしくおねがいします」
「そう。で、フェイト?」
フェイトの母親ノリ悪い・・・。俺のテンションが上がらねー。
「ジュエルシードはいくつ集まったのかしら?」
そう言ってプレシアはフェイトの方を向き、尋ねる。
「えっと、四つ・・・」
「四つ!?」
プレシアはフェイトの言葉に驚き、表情を変える。
あの表情、喜びとは違う・・・?
「こんなに時間を掛けておきながらまだ四つ!?」
一瞬、俺はこいつの行っている意味がわからなかった。
プレシアは俺が固まっているうちに手に持っていたデバイスらしきものの形を変え、鞭
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