第4話
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君は短門が好きかい?」
「いえ、どちらかというと俺は夜水可子派です」
「理由は?」
「おっぱいです」
「――ッ」
兄さんの迷いない一言。あまりの迷いのなさに森沢さんは言葉を失っている。
「巨乳派かい?」
「はい、おっぱいには夢が詰まっている。これは断言できる」
兄さんはリアス先輩の胸のことでも思い出しているのだろう。すいません、お巡りさん! 変態がここに一人います。
「いい目をしてるね。おっぱいに並々ならぬ熱意を感じる。なるほど、僕とは真逆の性癖のようだね。僕はね、貧乳が好きなんだ。あと、男の娘が大好物でね」
はぁはぁとこっちを見ながら息を荒げている森沢さん。ここに変態は二人いた。いや、別に僕は人の趣向をどうこう言うつもりはない。ただ、こいつらはいきすぎだ。
「小猫ちゃんは短門に似ているだろう? 雰囲気とか。背は少しばかり足りないけど」
そうなのか? 僕にはわからないけど。
「だからこそ、これを着てほしかった。着てほしかったんだよッッ!」
森沢さんが悔し涙を流している。よほど着てほしいのだろうが、ここまでいくとドン引きだ。そして、兄さんは空気を読んだつもりなのかバカな発言をした。
「すみません。わかりました、俺が着ましょう―――」
「殺すぞ、この野郎!」
号泣しながら叫ぶ森沢さん。一度深呼吸をして涙を拭うと、こちらを見て言った。
「そうだ! キミが着てくれないか?」
「は?」
突然、話を振られて困惑する僕。
「頼む!」
まさかの土下座。兄さんも「ここまでしてるんだからやってやれよ」的な視線で見てくる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・わかりました」
しぶしぶ、了承する。
「本当かいッ!」
「ええ、ただしッ! お金を要求します。見るだけなら三千円。写真は焼き増ししないことを約束して一枚五千円です」
嫌な女装をするんだ! 金くらい貰わないと誰がやるかッ!
「いいだろう!」
「あれ? もしかして俺、契約成立した?」
「兄さん、これは僕と森沢さんの契約。兄さんは関係ない」
「う、嘘ッ!?」
「ホント。それじゃあ、着替えてくる」
=数分後=
「こ、これは・・・・・・・」
「予想以上だよ、キミ!」
渡された制服は小猫ちゃん用なので、制服がかなり小さい。丈はギリギリでお腹が見えそうだし、スカートも短いのでパンツ(トランクス)が見えそうだ。
「クソッ! これでおっぱいが大きかったら!」
突然、叫びだす兄さん。
「何を言っているんだ!? おっぱいは小さい方がいいに決まってるだろう!
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