第4話
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りますぅぅぅぅぅ!」
兄さんは涙を流しながら、走り出した。
Side out
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Side 一誠
俺は今、依頼人の森沢さんの家にいる。魔法陣から出れないので、最初は変態扱いされたが、俺が泣いているのを見て入れてくれた。
「そうかい。魔法陣から出ていけないんで、ショックを受けたのか・・・・・・」
「みたいです」
不健康そうな見た目だが、部屋の中は小奇麗だ。職業は公務員らしい。人との触れ合いに飢えていたそうで、つい悪魔召喚をしてしまったようだ。
「小猫ちゃんじゃないんだね・・・・・。ところでそっちのかわいい女の子は?」
渚に聞いているらしい。
「僕は、ただの付き添いの人間です。兄さんが面白――いえ、何か変なことをしないか心配で。ちなみに、僕は『男』です」
今、渚面白いって言おうとしてなかったか? そして男を強調しすぎだ。
「ああ、そう・・・・・って男の娘だと・・・・・・」
悪魔の付き添いの人間って・・・・・・と言う目でこちらを見た後、驚いたような感じの森沢さん。
「ところで、ぼ、僕はかわいい系のお願いをチラシに願ったんだけど・・・・・」
「俺もかわいい新人悪魔ってことで、一つ納得してくれませんかね?」
「ハハハ! 無茶言うね、キミ! そこの男の娘ならまだ許すけど、キミだったら、もしここに祝福儀礼された銀造りの剣でもあったら切りかかっているよ!」
「なら、これをどうぞ。銀造りでも祝福儀礼もされてはないですが、剣の重さで潰せますよ」
渚は、鞘に覆われたあの剣を取り出して、森沢さんに渡そうとしていた。
「気が利くじゃないか!」
(な、渚ァァァ! お前! 何渡してるんだよ!?)
「ん! ふん! ・・・・・・ダメだ。重すぎて使えない・・・・・諦めるよ」
「そうですか」
森沢さんは重くて剣を持ち上げられないようだ。なので、渚は剣を消す。
(助かったァァァァァ!)
「と、ところで、小猫ちゃんに何をお願いするつもりだったんですか?」
ここで話を変えなければ、まずい。俺は何とか話題を変えようとする。
「これを着てもらいたかったんだ」
そう言って取り出したのは、アニメ暑宮アキノシリーズに出てきた、短門キユの制服だった。
Side out
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Side 渚
森沢さんが取り出したのは、女子制服だった。話を聞くと、アニメの制服らしい。僕は見ていないのでまったくわからない。
「ところで、悪魔くん、
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