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トーゴの異世界無双
第五十話 うし! 戦闘開始だ!
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を入れる袋さえ持ってはいない。
 ずっと手に持ったまま歩くわけにはいかない。
 しかし闘悟は、少しも焦ってはいなかった。
 手に持った爪と牙に、自身の魔力で覆う。
 すると、段々と小さくなっていく。
 最終的には人間の爪程度の大きさになる。
 それをポケットに入れる。


「やっぱ、改変魔法は便利だよなぁ」


 闘悟は自分の力に感謝する。


「さてと、依頼内容は巨大生物の調査だったよな」


 闘悟は顎に手をやって考える。
 まだ山の手前だ。
 その巨大な生物は、もっと上の方にいるのかもしれない。
 このゴリラでは無いような気はする。
 とりあえず山頂まで行ってみることにする。


「まあ、いるかいないかも分からないんだよなぁ」


 だが闘悟の思いは、いてほしいということだった。
 せっかく来たのだから、是非巨大なファンタジックな生物を目にしたいと思っていた。


「ま、登ってみれば分かるか」


 闘悟は楽観的にその場を後にする。

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