第五十話 うし! 戦闘開始だ!
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を秘めているのが分かる。
無防備に受ければ、肉だけでなく骨が飛ぶ。
この生物も魔物なのだろう。
敵意がビンビン感じる。
「ガアァァァァァッ!!!」
魔物が声を震わせ威嚇(いかく)をしてくる。
それを平然と闘悟は見つめる。
「おお〜これが戦闘開始ってやつだな!」
場違いのように、楽しそうな声を出す。
魔物は岩から勢いよく闘悟に向かって跳んできた。
闘悟はそれをヒュルリと避わす。
振りかぶってきた腕の風圧から、当たれば痛いでは済まなさそうだと悟る。
魔物は避けられたことに怒りを覚えてるのか、シコを踏むようにして地面に当たる。
「よ〜し、今度はその威力を試してみるかな」
闘悟は岩を背にして、魔物を挑発する。
魔物はそれに乗り、向かって来る。
大きく腕を振り上げ、闘悟目掛けて振り下ろしてきた。
闘悟はニヤッとしながら、素早くそこから脱出する。
ドガァッ!!!
闘悟の背後にあった大岩を破壊する。
「うひょ〜やっるぅ〜!」
闘悟は魔物の攻撃力を、岩を使い試してみた。
だが、あっさりと大岩を破壊したことから分かるように、その威力は人間を簡単に殺せるほどだ。
「よし、あんまり時間掛けてもなんだし、ここらで寝てもらうぞ」
闘悟は全身に魔力を行き渡らせる。
すると、魔物はピクッとして、動きを止める。
「やっぱ野生の生物だな。本能で理解したか」
オレに勝てねえってことを。
闘悟はその場から一瞬で消える。
魔物も闘悟の姿を見失う。
「おいおい、気づいてねえのか?」
闘悟の言葉に魔物はようやく自分の腕が掴まれていることに気づく。
魔物は慌てて闘悟に攻撃を加えようとする。
「遅えよ」
グイッと魔物の体が持ち上がる。
そして、そのまま近くにある岩に叩きつけられる。
岩を破壊するほどの衝撃が魔物に伝わる。
「グギャァァァァッ!!!」
断末魔(だんまつま)のような悲鳴を上げる。
闘悟は腕を離し、魔物を見下ろす。
魔物は大口を開けながら沈黙している。
どうやら倒したようだった。
闘悟は倒したはいいが、少し悩んだ。
そう言えば、コイツの討伐部位ってどこだろ?
そうなのだ。
倒したはいいが、その証拠としてギルドに提供する討伐部位が分からない。
それが無ければ、証拠として扱われはしないし、換金屋などで買い取ってももらえない。
「ん〜とりあえず目立つ部分を持っていくか」
闘悟は大きな爪と牙を折って手に取る。
だが、かなりの大きさでもあり、闘悟はそれ
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