機動戦士ガンダムSEED
0218話
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ンジェルと戦ったな?」
「ん? ああ、だがそれがどうした?」
「あの戦いで、ストライクに乗っていたのはコーディネーターであるキラだ。だが、もう1機、ブリッツに乗っていたのはナチュラルである俺だぞ?」
「……本当か?」
「ああ。転移実験でヘリオポリスに転移して、そのままあの強奪騒ぎに巻き込まれてな。後はそのまま済し崩し的にブリッツのパイロットとして傭兵活動をしていた」
「いや、でも……君を普通のナチュラルと一緒に考えるのはさすがに無茶があるだろう」
「まあな。実際純粋に肉体的な能力だけを考えるのなら、恐らく俺より上の者はこの世界にはいないだろう。だが……例えばそこにいるコーネリアは生粋のナチュラルと言ってもいいが、その辺のコーディネーターよりも余程優秀だ。それに……」
チラリとマリューの方を見る。SEEDの続編であるDSTINYで、マリューはコーディネーターの特殊部隊相手に互角に渡り合う……どころか、勝っているのだ。これだけを見てもコーディネーターの存在が絶対的なもので無いというのは明らかだろう。
「何?」
「いや、何でも無い」
マリューの言葉に首を振り、再び口を開く。
「つまり、ナチュラルでもコーディネーターよりも高い能力を発揮するというのは無理ではない訳だ。……もちろん、ある程度の才能は必要とされるだろうがな」
「なるほど、コーディネーター至上主義のパトリック・ザラとしては認めたく無いだろうな」
コーネリアの言葉に頷き、ふと話がずれている事に気が付いた。
「悪い、話がずれていたな。どこまで言ったか……そう、クルーゼがアズラエルにNジャマーキャンセラーの設計図を渡すという所か。本来の歴史ならそれから2ヶ月程後にNジャマーキャンセラーを使った核ミサイルの飽和攻撃により、ボアズが文字通りこの宇宙から消滅。その数日後にはプラント本国に核ミサイルを撃ち込むが、ここでアークエンジェル、クサナギ、エターナルが介入してそれを防ぐ。その後、ザフトもジェネシスを使って連合軍艦隊の殆どを消滅させ、第2射で援軍に向かっていた連合軍艦隊と月のプトレマイオス基地が消滅。ジェネシスをそのままにしておけない連合軍と、それを守るザフト、そして両方を止めたいアークエンジェルの三つ巴戦になり、地球を直接ジェネシスで狙おうとしたパトリック・ザラが側近に殺され、アズラエルもドミニオンごとアークエンジェルに沈められる。こうしてザフト、連合の強硬派2人が死んだ事によりアイリーン・カナーバが強硬手段で実権を握ってようやく停戦する事になる。……これが本来のこの世界の歴史だ」
「……」
俺の言葉に周囲が静まりかえる。自分達が予想していたよりも随分と凄惨な戦いに衝撃を受けているのかもしれない。
「もちろん、俺としてはその歴史通りに物
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