第三十四話〜R2・決戦〜
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理局という組織としては正しい選択をしたのはシュナイゼルであるという考えがあるのだ。
この戦争の原因であるゼロの捕縛。それを優先するのは当然のことである。
心情的にはしたくないが、規則を守るためにはしなければならない。そのことに気付いた彼女たちは今度こそ、この世界で本当に何が正しいのかわからなくなり始めた。
その後、ギアスを使ってブリタニアの拘束から逃げ出したルルーシュはそのままトウキョウ租界に向かう。そしてそれを合図として海中に待機させておいた、戦力を投入。そこから東京決戦の火蓋が切って落とされた。
ルルーシュはその戦場を見ながら悲しげに嗤う。
「“友”などと言う存在を信じた自分が愚かだった。この世で頼れるのは自分とライだけだ。そして俺が心から信じるのはナナリーとライだけでいい」
そう言うルルーシュの目には涙が溜まっていた。そこにスザクはランスロットに乗り現れる。
「答えてくれ、ゼロ!自分が原因でこの戦闘が始めたのだとしたら!」
焦った声を隠すこともなくスザクは尋ねる。
「自惚れるなよ、お前は親を、日本を裏切ってきた男だ。だから友情すら裏切る」
ルルーシュのその言葉はどこまでも冷徹で容赦がなかった。
その頃、東京決戦に参加していたライの元に2機のナイトメアが接近する。その機体はトリスタンとモルドレッド。ジノとアーニャの2人であった。
ジノはどこか楽しそうに宣言する。
「ナイトオブラウンズの戦場に敗北は無い!」
「ッ!」
これまでの戦闘よりも激しい戦いが繰り広げられる中、ライは内心舌打ちしていた。
(蒼月の反応が!)
ここに来て、ライの扱いに蒼月がついて来れなくなっていたのである。いくら量産機と比べて高性能とは言え、ライの突出した操縦技能はどんどん成長している。ある意味、これは当然の結果と言えた。
そんな中、モルドレッドが蒼月の背後を取り取り付く。
「クッ!」
思考を最大限働かせ、この状況に対応できる方法を考えていたときにその通信はつながる。
『……ライ?』
それは接触通信であった。
「……」
『ライなんでしょ?』
いつもの声で自分を呼ぶのはアーニャ。彼女はそこにライがいるのを確信したようにそう語りかけていた。
「……いつから気付いていた?」
渋々、アーニャの通信に答えるライ。
『……ライと話すようになってから』
「そうか……なぜ僕を捕まえなかった?」
『まだライと思い出を作れてなかった。それにライは私の恋人だから』
「……アーニャ、僕は君の恋人になる資格なんかない。そこをどいてくれ、僕にはやることがある!」
『ッ……いや』
ライの言葉
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