第三十四話〜R2・決戦〜
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形でその意見が述べられた。だがその懸念事項はその次に発表された内容により、問題とはならなかった。
超合集国は黒の騎士団という、“どの国にも所属しない組織”に契約を依頼する。この場合の黒の騎士団というのは元レジスタンスであるメンバーだけでなく、各国が放棄した軍事力を吸収し更に巨大化した組織としてのものであった。
単純に言えば、黒の騎士団という組織が超合集国と言う後ろ盾を得るという形をとったのだ。こうすることで、ブリタニアが下手に黒の騎士団に干渉することもできなくなり、更には超合集国の参加者である日本人の故郷であるエリア11の解放のための大義名分が立つ。全てがルルーシュの予定通りに進もうとした。
しかし、ルルーシュにとっては悪夢とも言える事態が起こる。シャルル・ジ・ブリタニアがブリタニア帝国に戻ってきていたのである。エリア11解放のための戦闘行動を発表した後、彼はブリタニア皇帝としての回答で正々堂々受けて立つとまで答える。
だが、ルルーシュにはそんな言葉はどうでも良かった。彼の脳裏に過るのは、自分にとっての人質になっているナナリーのことである。ゼロの正体が既にバレているため、彼は焦った。このままではナナリーを人質に使われてしまうのだ。それはルルーシュが最も恐れていたこと。
彼は焦り、戸惑い、ある決意をする。
そして黒の騎士団が日本解放の為の戦闘が開始される。
その最初の戦闘は九州地方で行われていた。その戦場にはナイトオブラウンズも参加し、その苛烈さを極めていた。しかしそこにはゼロ率いる、ライや初代黒の騎士団とも言えるメンバーの姿はなかった。
その頃、ルルーシュはある神社を訪れていた。そこで待っていたのは親友であり、敵であり、そして最もお互いを知る相手。スザクであった。
ルルーシュは自分を代償にスザクにナナリーのことを頼み込んだのだ。スザクはその話し合いでルルーシュに確認していく。
ユーフェミアにギアスをかけ、日本人を虐殺させたことを。
シャーリーが死んだのはルルーシュが原因であるのかということを。
その全てを肯定したルルーシュは罪を裁かれる罪人の目をしていた。スザクはそんなルルーシュにありったけの怒りをぶつけ、そしてルルーシュにその責任としてこれ以上戦いを広げないようにすることを約束させる。
そしてそのまま2人が手を取り合おうとした瞬間、予想外のことが起きる。2人の密会を事前に察知していたシュナイゼルが、一方的にルルーシュを拘束したのである。
結局、ルルーシュはスザクに裏切られたと思い、2人は再びすれ違いを繰り返すことになった。
それを見ていた六課メンバーは複雑な想いを抱いた。友として、そして人として今のルルーシュとスザクの2人のすれ違いは起こってはならないことと感じる。だが、管
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