第三十四話〜R2・決戦〜
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「死を望むなら、そんな悲しそうな顔をするんじゃない!それに君の本当の願いはそんなものではないだろう!!」
ライも叫ぶ。コードの存在の為とは言え、自分を忘れないでいた彼女の真意を受け入れようとするように。
「C.C.!君は諦めているだけだろう!!変わらない自分を!廻らなくなった自らの歯車を!」
「!」
ライのその言葉にC.C.はハッとした表情を浮かべる。
「君はそんなに弱い女じゃないだろう!最後まで求め続けろ!!」
その言葉を聞いた瞬間、C.C.はシャルルを拒んだ。シャルルが彼女の行動に動揺した隙を突き、ルルーシュとライは自分のナイトメアを使い、Cの世界に攻撃を加えC.C.を取り戻す。
「これ以上、奪われてたまるか!」
「これ以上、失わせるものか!」
2人はそう叫びながら、Cの世界を脱した。しかしそれと同時にC.C.に一つの変化が起きていた。
脱出の際に気絶していた彼女が目を覚ます。そして近くにいたライとルルーシュを見ると怯えながら言う。
「あ、新しいご主人様ですか?」
「「え?」」
「で、できるのは料理の下ごしらえと掃除……水汲みと牛と羊の世話。文字は少しなら読めます、数は20まで。あ、死体の片付けもやっていましたから……」
彼女はこれまでの記憶を失い、かつての奴隷と同じ扱いを受けていた頃に戻っていたのだ。このことに2人はひどく動揺したが、彼女があの場で命を落とすよりも良かったと割り切った。
一部始終を見ていた六課の面々はライのその自己犠牲とも言える一連の行動に悲しみを覚えた。ライはどんな時でも自分を優先しない。今を生きる誰かのために行動している。その為、元来過去の人間である自分を自分で使い潰そうとするのだ。
そのライの行動はミッドチルダに来てからもしばしば見られたものである。そこに思い至った六課メンバーは改めて彼の危うさを知った。
それから少し経ち、ルルーシュはブリタニアの国の動きを調べ、シャルルが未だCの世界に残り、こちらの世界に帰ってきていないことを知る。これを機に彼は自分にとっても、世界にとっても大きな行動を起こす。
『超合集国の建国』
中華連邦という大国を筆頭に近隣諸国の小国を統一し、ブリタニアに匹敵する大国を立ち上げたのである。その立ち上げの際に超合集国は一つの絶対の取り決めを発表する。それは『超合集国に参加する国、団体は保有する全ての軍事力を全て永久に放棄する』というものである。
それを聞いた機動六課のメンバーは全員首を傾げる。
「そんなことしたら……」
「弱肉強食を国是としているブリタニアに即座に占領され、かつての日本よりもひどいことが起こる」
シャマルとザフィーラが全員の代弁をするような
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ