第三十四話〜R2・決戦〜
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る資格は僕にはない。僕は失わなくてもいい人たちをこれ以上増やさないためにここにいる」
『今更だね』
「僕にしても君にしても、そしてギアスもこの世界には不要なモノだ。だからV.V.君はここで退場してもらう」
『よく言ったよ、狂王“ライ・ズィ・ブリタニア”』
最後のセリフには若干の苛立ちと怒りを感じさせた。
このままでは埒があかないと判断したルルーシュは、ロロにジークフリートに取り付くように指示を出す。ルルーシュは事前にロロの乗機に爆弾を取り付けておいたのだ。今更であるが、彼はシャーリーを殺したロロを許す気はさらさらなかった。
そのことを知らないロロはなんとかジークフリートに取り付くことに成功する。そして爆破スイッチをルルーシュが押そうとした瞬間、いきなりジークフリートが着弾を受ける。その場に居合わせたコーネリアがその砲撃を行ったのだ。
彼女はブラックリベリオンの原因となったユーフェミアの汚名をすすぐため、ギアス嚮団に足を運んでいた。
結局、ロロを殺すことなくジークフリートは撃墜され、作戦は終了すると思われた。だが、ここでルルーシュもライも予想しないことが起こる。
姿を消したV.V.を追い、ある大きな扉の前にきた2人。そこには確かに瀕死のV.V.の姿があった。しかし2人が到着した瞬間、その扉は開かれ2人はナイトメアごと扉の向こう側の世界、Cの世界に引きずり込まれる。そこにいたのは現ブリタニア皇帝、シャルル・ジ・ブリタニアであった。
ルルーシュはギアスを使い、彼を殺す。―殺せたように見えた。だがシャルルはV.V.から“コード”というものを受け継いでおり、今の彼はC.C.と同じく不老不死であった。
シャルルを殺せないことに一瞬絶望を覚えるルルーシュ。しかし、ライは心を折ることなくシャルルと睨み合う。一触即発の空気の中、その場にC.C.が姿を見せる。
彼女はそこで2人に自分の願いを打ち明ける。それは不老不死である自分の経験という名の終わらない人生を終わらすこと。つまりは自らの死。
その願いを叶えるためには、ある一定までギアスを使い込み続けなければならない。それを既に満たしていることと、コードを受け継いでいるシャルルがいるため、もう2人に用はないとC.C.は言い切る。
そしてライとルルーシュの2人はCの世界を通して彼女の過去を知る。彼女が手に入れたギアスが『愛されるギアス』であるということ。そして彼女が本当の愛が解らなくなったこと。彼女が不老不死の原因である“コード”という呪いを押し付けられたこと。
それらを知った2人は自らの意思でC.C.に叫びかける。
「C.C.!何故俺を代替わりにして死ななかった!俺を哀れんだのか?!」
ルルーシュは叫ぶ。彼女が隠している本音を指摘するように。
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