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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十話 消えがたき心
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アルテアは今のフェイトの兄で、その頃最年少執務官として有名だった、クロノ・ハラオウンの相方のような存在で(実際はまだ未熟な所のあったクロノの監視役を、彼女の母親であるリンディが頼んだらしい)、少々高慢というか……高圧的な態度で接してきたクロノを、「馬鹿ちん!相手がまだどう言う相手かもちゃんと分かって無いのに犯罪者扱いするんじゃないわよ!そんなんじゃモテないわよ!?」等と言って叱りつけていた事をよく覚えている。
それから以降リンディやクロノ達と共に行動する事になったなのはは、必然的にアルテアと多く行動するようになった。
あの頃のアルテアの事を一言で表すとするなら、なのは達にとっては“姉”と言った所か。元々なのはには姉が一人、兄も一人いたし、当時なのはは九歳、アルテアは十九歳と大分離れていたが、それでもアルテアは自分を対等な存在として扱ってくれる事が多かった。子供心に、自分を子ども扱いするばかりでなく、しっかりと認めてくれる彼女の事が、すぐに好きになった事をよく覚えている。そして同時に、必要が有れば自分を守り、引っ張ってくれる、そんな存在でもあった。
その頃、色々な事が有ってフェイトとは戦い合う者同士だったのだがその事件の間、彼女はずっとなのはや、あるいはフェイトを励まし、引っ張ってくれていた。(此処でその話を語りたい所では有るのだが、文字数が飛んでも無い事になってしまうので作者としてもやむを得ず省かせていただく事を、読者に置いてはご理解いただきたい)その後も、はやてと出会うきっかけになった闇の書事件に置いても、今は完全になのは達の友人となった守護騎士達と激闘を重ねつつもなのはやフェイトを守り、共に闘い(此処でその話(ry)なのは、はやて、フェイトが正式に局入りしてからも、それこそ何度も何度も世話を焼いてもらっていた。
いや、寧ろ闇の書事件が終わってからの九年間の方が彼女には世話になった気がする。丁度その頃、アルテアはとある事件から息子を……クラナの世話をするようになり、忙しくなったようだったが、それでも彼女は何度となくなのは、フェイト、はやてを助けてくれた。
なのはは任務中に何度彼女に助けられたか分からないし、一度は命を救われた(ただそれだけでは無かったのだが、それについてはいずれ語るとしよう)また、自分に教導官と言う道を示したのも彼女だ。何故か二級教導官の資格(正教導官の一歩手前、副教導官にはなれるが主任教導官にはなれない)を持っていて、そのくせ正教導官レベルに教導の能力が有った彼女は、何度もなのはの勉強を手伝ってくれたものだ。
またフェイトが執務官試験を受ける際には、つきっきりで勉強を見てもらったらしい。フェイトの執務官合格に関してはクロノもそうだが、アルテアの助力が特に大きいと、合格した時嬉しそうに微笑んでいたのを良く覚えている。
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