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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十話 消えがたき心
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みながら言ったメガーヌに、なのははしっかりと頷く。そうして彼女はすうぅぅぅ……。と、大きく息を吸って、吐いた。
「うんっ!」
気合いを入れ直すように手の平をぐっ、と結んで、一つ頷く。既にその顔は、何時もの教導官の顔をした彼女の物に変わっていた。
「それじゃ、大人チームは準備して十分後にアスレチック前に集合!」
「「「「「はいっ!」」」」」
元気を取り戻したように明るい声で言ったなのはに、他メンバーは少し安心したように元気よく答える。それに続くようにして、ノーヴェも子供たちに呼びかけた。
「それじゃ、こっちも水着に着替えてロッジ裏に集合だ!」
「「「「はーいっ!!」」」」
――――
ぷかり。と浮かび上がってきたクラナは。流れに身を任せてゆっくりと下流の方へと向かいながら、心なしかミッドよりも深い色をしているように感じる空を眺めた。
「…………」
大小様々な大きさ、形をしたそれらを眺めながら、ゆっくりと先程自分がしたことを思い出していく……
『さわんなっ!!!!』
考えるよりも先に出た手。
一歳とは言え、年下の少女を殴り飛ばすようにして弾いた自分。事情があったにしろ、何にしろ、到底褒められるような事では無い行為をした、自分。
「……俺、変わって無いじゃん……」
誰に問うでもなく、クラナはそう一人ごちた。
────
「あの……ノーヴェさん」
「ん?お前ら二人か?ヴィヴィオ達三人は?」
素早く着替えを終えたノーヴェがロッジの外で待っていると、着替えを終えたコロナとリオが顔を出してきた。
「ヴィヴィオとルーちゃんは、今アインハルトさんの水着をルーちゃんの水着の中から選んでます」
「アインハルトさん、水着忘れちゃったらしくて」
「あー、まぁ、彼奴あんまりその方面の事には注意向けなさそうだしなぁ……」
二人を言葉に頭を掻きながら言ったノーヴェに対して、リオとコロナは苦笑して、しかしすぐに、少し憂いを帯びたような表情に戻る。
「……どうした?」
大体予想は付いたが、敢えてノーヴェは尋ねた。
もしかするとこういう場合大人の方から察しを付けた事を言って話しださせてやるのが正しいのかも知れないと思わないでも無かったが、自分自身、それがいやなのかも知れないなと思わないでも無かった。
「あの、こういうのってその、聞いて良いのか分からないんですけど……」
「ルーちゃんと、クラナ先輩ってその……仲、悪いんですか?」
「あ、あー……」
予想通りの問いであったせいか、それ程驚くような話でも無かったがしかし、正直に彼女達に話すべきかノーヴェは迷った。理由は、幾つかある。
そもそも問題自体の根が深く、何より当事者が多い事もあるし、それによって彼女達のメンバーに対する
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