暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第二章
十話 消えがたき心
[4/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
とその召喚龍、フリードリヒ。彼女のパートナーである、龍騎士の少年。エリオ・モンディアルである。
クラナとライノがその場から去ったほんの少し後にやってきた二人は、挨拶もそこそこにフェイトから少し事情を聞くと、即座に状況を察して座りこんだままのルーテシアに駆け寄った。
「ルーちゃん……」
「ルールー、大丈夫?」
「う、うん。平気……」
言いながら立ち上がるものの、その声に何時もの張りと滑らかさは見られず、明らかに意気消沈している事を察したキャロとエリオはより心配そうにルーテシアを見る。
「…………」
「ルーちゃん……」
さて、かたや大人チームはと言えば……
「メガーヌさん、ごめんなさい……!」
「ううん。頭を上げて?二人とも。クラナ君にも是非来て欲しいって言ったのは私達の方だもの。あなた達がそんなに頭を下げる事無いのよ」
「…………」
メガーヌの言い分はなのはやフェイトに取っては有り難くもあったが、同時にそれは流石に無理だとも思える言葉だった。
義理とは言えあくまでもクラナはなのはとフェイトの息子なのである。例え子供達同士の関係がどうあれ、自分の息子が他の家の娘を傷付けたとなればなのは達とて責任を感じない訳にはいかなかった。首を横に振って、なのはは言った。
「私達がクラナから目を離さなかったらこんな事には……」
「本当に、申し訳ありません……」
フェイトもまた、保護者として責任を感じ頭を下げる。その様子にメガーヌは少し困ったように苦笑して、ふと思い付いたように、笑いながら言った。
「それよりも、これからどうする?ご飯ができるまでまだ時間もあるわ。なのはちゃん達はトレーニングできるし、ヴィヴィオちゃん達も少し遊んで来たいんじゃないかしら?」
「え……」
凄まじく暗い雰囲気だった空気を壊すように放たれた明るいそんな言葉。話題転換にしては少々強引だったが、其処は少々失礼ながら年長者の聡さと言うべきか。メガーヌが軽く目配せをした先にいた、ティアナやノーヴェが、気が付いたようにそれに乗った。
「そう……っすね。とりあえず川遊びでもしようと思ってたんで……」
「あたし達も、あんまり此処に居るだけって言うのもあれよね……あくまでも合宿に来たんだし……ね?スバル」
「え?えっと……(キッ)あ、うんっ!そうだね!訓練したい!」
一人だけ察しの悪いスバルが一瞬着いていけなくなり、しかし即座にティアナに睨まれて話を調子を合わせる。
少々わざとらしかったのはご愛嬌だ。
「…………」
「みんなでトレーニングして、遊んで、少し気分を切り替えていらっしゃい。その間にご飯の準備しておくから、ね?クラナ君の事は……今夜にでも話しましょう」
「……はい」
微笑
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ