暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
第3話
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《セイクリッド・ギア》ははずれね。それは本で見たけど鞘に収まりし魔剣(スウァフルラーメ)といって、扱いきれない代物らしいわ。歴代の所持者は誰も鞘から剣を抜けなかったみたいだし、しかも、重いし鞘に収まっているから切れないみたいね。それに、特に能力もないみたいだし、剣として使えない欠陥神器(セイグリット・ギア)よ」

「確かに、これは鈍器といった感じですね」

 兄さんが鞘に収まりし魔剣(スウァフルラーメ)を見た感想を言う。しかし、あの神様は鞘に収まりし魔剣(スウァフルラーメ)にそんな設定をつけていたのか・・・・・・。確かに、鞘から抜いてこそ真価を発揮する神器(セイグリット・ギア)で、一応は神様が僕のために用意した代物だ。他の人には使えないのもうなずける。

「まあ、いいわ。それがあなたたちの神器(セイクリッド・ギア)よ。あとはあなたの意志で発動できるわ。ところであなたのあの構えはなんなの?」

「あれはオリジナルですよ。木場は僕と試合をしたからわかるだろうけど、僕の目のよさは知ってるだろ?」

「まあね。君は僕の竹刀を完璧に見切っていたし、後の先でしょ?」

「そう言うことです。そんな訳で、僕は一撃必殺のカウンターが得意なんだ。で、あの構えが僕の見出した必殺の構えってこと。つまり、僕の中の最強だったからあの構えをしたってこと」

 さっきも言ったが、某赤い弓兵の言うとおり、『イメージするのは常に最強の自分』ってこと。僕は説明を終えて、再びソファーに座る。グレモリー先輩が話を続けた。

「それでイッセーは、神器(セイクリッド・ギア)を持っていたから殺された。渚くんには気づかなかったみたいだけどね。そして、私はあなたを悪魔として転生させたの」

 バッ! と僕以外の全員に蝙蝠のような翼が生えた。兄さんは自分の翼に驚いている。

「改めて、紹介するわね。祐斗」

 木場が僕たちに向かって笑う。

「僕は木場祐斗。同じ二年生で、悪魔です」

「・・・・・・・一年生。・・・・・・・・塔城小猫です。よろしくお願いします。・・・・・・悪魔です。」

 小さく頭を下げている塔城さん。

「三年生の、姫島朱乃ですわ。副部長をやっています。これでも悪魔ですわ。うふふ」

礼儀正しく、頭を下げる。姫島朱乃先輩。

「そして、私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。家の爵位は公爵。よろしくね、イッセーに渚くん」

 堂々と言うグレモリー先輩。

「すみません、僕は悪魔ではないんですけど・・・・・・・」

 空気を読んでないかもしれないが、ここは重要だ。

「それは・・・・・」

 グレモリー先輩は一旦言葉を切る。

「よかったら、あなたも悪魔にならない
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