37*ダメな方の保護者
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の問いに何も考えずに返事をした。
すると、セブルさんはいきなし鋭い眼をして、こんな事を言い出してきた
「……ナルミ殿はずいぶんと子育てに詳しいようですが……もしや子持ちではないですかな?」
ひやっとなった。
主に部屋の空気が。
シルバちゃんなんか笑顔のままかたまってるし、エリザなんか眼を見開けるだけ見開いてるし……やっべ嫌な汗が……
「どうなのですかな?」
どうって何!?
なんでそんな事になってんの!?
自分そんな事になるような事してな……あぁ!!
「違う違う、康は犬、ただの犬だから。仔犬ん時に家に来て、そのまんま家族で可愛がったら手をつけらんなくなったドーベルマン!自分の子供じゃないよ!」
「……イヌって、なに?」
あ、そいやいたねリム副隊長。
しかしイヌは何か……何かって……
「人間ともっとも共存している生き物かな?ドーベルマンは昔狩猟とかで狩人がひきつれていた種類の犬で、今では悪い事した人を捕まるのに使われている……かな。家の康もそれなりに強いらしいけど、今は自分の友達の飼ってる柴犬の一松にやられておとなしく……」
あ、やば。
言って気付いた、これすごくやばい。
ほら、エリザなんか信じられないって顔してるし。
「に、人間を捕まえるのか!?どんな化け物だよそれ!!」
バリスなんかこれだし。
「いやそんな大層な。確かに捕まえるけど、それも人間の指令があって……ええいめんどい!とりあえず自分のペットなの!!」
「ナルミ君、ぺっとが何かわからないよ」
リム副隊長の冷静な一撃。
そこからか……
「……飛竜部隊の隊員と飛竜の関係、と思っていただき結構」
もうめんどい。
やだこのこたち。
「あんなでかい生き物が各家に一頭づつ……どんな国だ、日本とは」
……もう、なにも言わん。
「それでいいよ、もう」
なにもかもあきらめたような口調で自分は彼らにあたる。
するとセブルさんは、なんかムッとした感じになり、自分に仕返しし始めた。
「しかしまぁ……いかに人間と言えども間違いはあるのだな」
「……なにが?」
「いやぁ、先程の見事に的外れな推理。我がお嬢様に危害を加えるはずもないのに、綺麗に予想を外してくださった。最初、ナルミ殿が我のお嬢様の育て方について怒ってたと思ってたのだが……いやはやかんちがぶるぶぁ!!」
「四回くらい死んどけやゴルァ!!」
なにこれデジャヴ。
しかしこれは……
「うおぉぉぉぉぉ……我が人生最大の生き恥なり!!」
堂々の自分的黒歴史ベスト3入り決定である。
なぜに思い出させるバカヤロー。
泣くぞ?
男泣きすんぞ?
「あの時の自分死ね!」
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