37*ダメな方の保護者
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様は彼の言葉により羞恥で顔を真っ赤にしながら自分の横で泣きそうになっているというね。
つか、おもらしって……彼の中で最近なだけだよね?
なにせ284年も生きてるんだし。
てゆーか、あんた寿命何年よ。
とかなんとか頭ん中でツッコミを入れてると、シルバちゃんが
「せ、セブルのバカ!なんでそんな事言うの!私だってちゃんと自立して仕事も出来てるんだから!もうオトナなの!!」
もっそい怒った。
だが鬼が降臨した訳ではなく、むしろいつもより迫力がない。
そしてそんな彼女をセブルさんは
「いえ!自立できてません!!」
一刀両断、切り捨てた。
「確かに仕事は出来ていますし、しっかりした所もありますが、時折考え、行動共に短絡的で子供な所が多々見受けられます。3週間前だって、おもらしを乾かしてかく「キャァー!!もうやめて!!」
バキッ!!
「ゴブッ!!」
とんでもない事をカミングアウトしたセブルさんは、シルバちゃんの右ストレートによりマットに沈んだ。
そしてシルバちゃんは、自分に向かい顔を真っ赤にしながら大声で叫んだ。
「ち、ちがいますよ先生!あれは魔法の練習でたまたまおふとんに火が移っただけです!!それを消そうとして水をかけただけでおもらしなんかしてません!!」
こーいうのをドツボに嵌まるというんでしょーね。
まぁそれは置いといて。
「生きてる?」
「はがっ……とれた」
セブルさんはそう言いながら、プッと折れた前歯を吐き出した。
右上の前歯が折れた姿はイケメン率20%減くらいだ。
「……なんていうか、弱いな、伝説の種族」
「言ってやるなエリザよ」
いくらなんでも、かわいそうだろ。
「うるさい、乳歯が取れただけだ」
は?
ちょっとまて、今なんつった?
たしかこいつ284歳よね?
自分より遥かに年上の、267年も人生の先輩してる人よね?
頭の情報処理速度が全く追い付かない自分は、うろたえながらセブルさんに聞いてみた。
「乳歯って、折れたんでなく?」
「あ、ああ。ちょうどぐらぐらしていたからな。ちょっと困っていたのでちょうどいいが……」
「……ちなみに聞く、君の種族の寿命は幾つだ?」
「たしか大体2000近く生きると聞いている。それがどうかしたか?」
事もなげにセブルさんは答える。
そしてそれを聞いた自分は即座に暗算を始めた。
えっと、大体80で人が死ぬとして80:2000つまり1:25。
そして彼は今284だから、当て嵌めて人に換算すると……
「……約11歳」
「は?」
まさかこれで小5かよ。
ありえない……
「詐欺だ……」
「さっきからいったい
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