#04
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ると、そこには上空から襲いかかろうとする三体目のシャドウの姿があった。この位置からでは鏡は間に合いそうになかったが……。
「させるか! 【shock】!」
ズバァン!
「………!?」
北斗が右手を指鉄砲の形にして叫ぶと、人差し指から光の矢が放たれてシャドウの体を貫き、光の矢に貫かれたシャドウは声にならない叫びを上げて空中で動きを止めた。
「今だ! キャスター!」
「ご主人様、ナイスです!」
ズバン!!
シャドウの動きが止まった隙にキャスターは鏡を上空に移動させ、真下に降り下ろすと同時にシャドウを切り裂き、自分の手元に戻ったところで鏡を停止させた。
「これでよしっ、と。」
「すっげぇ……。あいつら魔術師っていうのは本当だったんだ……な!?」
三体のシャドウを簡単に倒したキャスターと北斗を見ていた陽介は、自分と悠が別の三体のシャドウに囲まれていたことに気付く。
「こ、コイツらいつの間に!? 悠、早く逃げるぞ!」
「え、ああ、…………!?」
ドクン!
『我は汝、汝は我……』
陽介と一緒に北斗達のところに逃げようとした悠だったが、突然頭の中から聞こえてきて謎の声に足を止めた。
『今こそ双眸を見開きて……』
気がつけば悠の右手には見たこともない一枚のカードがあった。
『今こそ……発せよ!』
頭の中の声が終わると、悠は全く意識せずに口を動かし、その言葉を呟く。
「ペ……ル……ソ……ナ……!」
ゴォッ!
悠の言葉を応えるように彼の周りに光が渦巻き、そこから放たれる力の波長にその場にいる全員が動きを止めて注目する。
「悠!? お前、何を……あれは!?」
その時北斗は悠の体から人影が浮かび上がるのを見た。
鉄仮面を被り、漆黒のロングコートを羽織り、手に槍を持った異形の怪人。
「このプレッシャー……サーヴァントか!?」
「いえ、サーヴァントとは少し違うような……というよりこの匂いって、もしかして父!?」
悠から現れた怪人を見たキャスターの言葉に北斗は信じられないといった顔をする。
「父!? お前の父って……あれが『イザナギ』だというのか!?」
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