第十章 新人と機動六課
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げますから!」
苦言を言うのであれば、今の私のブーツを脱がそうとしないで下さいと言いたい。
汗臭いかもしれないし、足が臭うかもしれない。
それを上官である人物に言えるはずもなく、されるがまま治療をされる。
「捻挫だな。この足じゃあ碌に動けないから遠隔の幻術に切り替えて味方のサポートに徹するか」
簡単に見抜かれていた。
あぁ〜。やっぱりこの人、良いなぁ。
本局で不敗の名将。
エースオブエースと肩を並べる人物。
非公式だけど、若手女性局員の付き合ってみたい男性アンケート1位。
さらに、将来玉の輿ランキング上位。
ついでに、私の同人誌で攻め受けどちらを書いても売上上位。
人気があるのは兄のティーダ・ランスターとの絡みだ。
それはどうでもいいわ! このアングルの顔を脳に叩きこまなければ!
やばいわね。ちょっと濡れてないかしら……。
「自分の身を守る事も優先すべき事だ。残量魔力も少ない。その辺りは今後、機動六課に入れば解決していける」
それは、つまり、
「再試験があるって事ですか?」
左足の治療を終えたミウラ教導官が笑顔で頷く。
「そうゆうこと。頭の回転もよろしい。今後の活躍に期待するよ」
●
「サービスにも気をお配りですか? ミウラ教導官」
「八神二佐。それはどういう意味でしょうか?」
自覚ナシかい!
先程のやり取りだ。
褒めて貶して、持ち上げて褒める。
トドメに笑顔や!
多感な時期の女の子相手にようやるわ。
「いえ、見事な勧誘でしたので……」
「サインのことでしょうか? 試験は終了していたので私としてはセーフだと思いましたが」
話が交差していない気がする。
「その辺りは私としては兎や角言うつもりはありません」
頭の上に疑問マークが浮いていそうな顔だ。
女の子にフラグを立てた事に自覚は無いらしい。
これは新人に対して注意が必要な案件だと確信する。
職場恋愛ナシにしてやろうか……。
「なあ、ケイタ。実際あの二人どうなん?」
「放置しておくには惜しい。入隊するかは彼女達の判断に任すが出来れば機動六課に入れておきたい人材だな」
まあ、あの二人の様子だと確実に入隊するだろう。
確かに能力の伸びしろを鑑みるとミウラっちの言うとおりだ。
ついでに、勇気を持って呼び捨てにした事に関しては何も反応はないのはなんでやろ?
「はやて、別に呼び捨てで構わないし、今更って感じだがこれからもよろしく頼むわ」
何を頼むかはわかりきった事だ。
こういったコチラの欲しい解答を自然としてくれる辺りがミウラっちの良い所であり、悪い所だ。
●
二人の新人。
特急フラグメーカーの主人公。
配点:(フラグ)
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