第二十八話『漆黒狂乱』
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ラと距離を離す。
空中に居たセシリアは鈴音がラウラから離れたタイミングを見計らい、スターライトmkVをラウラへと放つ。
「ちっ……」
ティーア・ナーゲルは粒子化し、両肩のアンロックユニットには鋭い形状をしたスタビライザーが付いた大型の、脚部には小型のブースターがそれぞれ装備され、右手にハンドレールガンを手にする。
ブースターで加速し姿勢を変えつつレーザーを回避、左腕にプラズマで形成したブレードを展開しそのままセシリアへと接近する。
「たぁああ!!」
「ッ!!」
プラズマブレードによる薙ぎ払いをかわしたセシリア。だが、ラウラは脚部のブースターを吹かし身体を回転させ勢いの付いたままセシリアを蹴り飛ばす。
「どうだ?“シュツルムストライカー”の加速力は」
「何という力だ……」
「まさか……あれって……」
「間違いない……ラウラのIS、シュバルツェア・レーゲンには“ストライカーシステム”が搭載されてる」
一夏達はラウラの戦い方とそのISに驚愕する。しかし、ラウラの行動はあまりにも度を越している。ラウラの容赦の無い攻撃は二人を襲い、シールドエネルギーは瞬く間にに減少し機体維持警告域を超えかける。
「もう止めろよ! 勝負は付いてるだろ!!」
ステージと観客席との間に展開されているエネルギーシールドによって一夏の声はラウラには届かない。
「くっ! こうなったら!!」
一夏は白式を展開し零落白夜を発動させてアリーナのシールドを破り、ラウラへ迫る。
「このぉおお!!!!」
「織斑……一夏」
鈴音達への攻撃を止め、シュヴェルドストライカーへと換装。ティーア・ナーゲルと雪片弐型との鍔競り合いが繰り広げられる。
「まさか貴様自ら向かってくるとはな。感心したぞ?」
「お前……何でこんな事を!」
「貴様には関係無い事だ!!」
ラウラは一夏を蹴り飛ばし、ティーア・ナーゲルの背を合わせ合体させビームの出力を上昇させる。ラウラは両手でティーア・ナーゲル構え、一夏に振り下ろす。
だがそれよりも先に、ラウラの頭上から銃弾が降り注いできた。ラウラは直ぐに回避行動を行う。
「一夏! 二人を!」
「ああ!」
一夏はセシリアと鈴音を抱え、瞬時加速によりラウラから一気に距離を離す。シャルルはラウラと対峙する。
「模造品が私の前に再び立つとはな」
ラウラはシュヴェルドからシュツルムへと換装しハンドレールガンを構え、シャルルは両手にアサルトライフルを構える。
「……模造品にだって……意地はあるんだよ!!」
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