第二十八話『漆黒狂乱』
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、あんたねぇ……」
ラウラの言葉が癪に障った鈴音は「ふん」と鼻を鳴らし
「あんたみたいな頭かたそーな隊員が居る部隊じゃどうせ隊長も大したことないんでしょうね」
「最強の部隊なんて言われてる様ですけど、所詮名ばかりなのではありません?」
「何……?」
先程の二人を見下すかの表情から一変し、何時もの冷たい表情からは考え付かない怒りの形相へと変わっていた。ラウラはレーゲンを展開、装備の最終安全装置を解除し鈴音にレールカノンを放つ。
間一髪で鈴音は空中へと飛び、回避に成功した。
「ちょっと! 危ないじゃない!」
鈴音は指を指しながら言う。ラウラも鈴音と同じ高度まで飛び
「見せてやろう……私とレーゲンの力を……」
/※/
「あれ? 一夏と箒だ」
「おう、シャルル」
アリーナへ続く廊下でばったりと鉢合わせたシャルルと一夏と箒。
「お前もアリーナに行くのか?」
「うん、トーナメントも近いしね。特訓しようかと思って」
「私達も同じだ。ところでスウェンは居ないのか?」
「用事があるって言って、格納庫に行ったよ」
「へぇ〜、そうなのか……ん?」
なにやらアリーナの方が騒がしいと気づいた一夏。シャルルと箒もそれに気づき
「何だろう……何かあったのかな」
「わからん。早く行くとするか」
一夏達は走りゲートをくぐり、観客席へと到着した。その時、目の前で爆発が起こった。
「何だ!?」
「一夏! 箒! あれ!」
シャルルの指を指す方向には鈴音とセシリア、そしてその向かいにはラウラが居た。
「じょ、冗談でしょ……」
「まさかラウラさんのISにも“アレ”が搭載されているなんて……」
「どうした? もう終わりか?」
「くっ! このぉー!!」
双天牙月を構え、ラウラ目掛けて突進する鈴音。ラウラは僅かに笑みを浮かべ
「愚かな……“シュヴェルドストライカー”!!」
そう叫ぶと、左肩に装備されているレールカノンが一瞬にして消え、両肩に黒い剣……ソードストライカーの装備。シュベルトゲベールを思わせる大剣が装備される。ラウラはそれを両方抜くと、ビームの刀身を発生させる。
「はぁあ!!」
「ふっ!!」
向かってきた鈴音の振り下ろした双天牙月を両手に持った“ティーア・ナーゲル”で受け止める。
「踏み込みが……甘い!!」
「っ!? きゃあ!!」
ラウラは一旦後ろへと引き、鈴音は一瞬の隙が生まれそこをティーア・ナーゲルによって切り裂かれた。鈴音は攻撃を受けながらもラウ
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