黄巾の章
第8話 「……ナンデモナイヨー」
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そう……か、かんにん、してぇえええええええ!」
その後、二〜三分ほどで許してやりました。
「あ……肩、いかれたかもしれん……ほんま、ひっどいわぁ……ちょっとしたお茶目やのに」
「ああんっ!?」
「ひぃっ!? ご、ごめんなさい!」
平身低頭で平謝りしてくる霞。
貴様! 男の純情、安くねぇんだぞ!
「で、で? どうだったん? しっぽりしたんか、自分? 痛かった? 気持ちよかった? なぁなぁ!」
……なんかもう。
どこの大阪のオヤジだ、このさらし女は。
「なんもしてねぇよ!」
「なんやなんや! 情けないで自分! 据え膳喰わぬは男の恥やろが!」
「据え膳も上げ膳もねぇ! 大体なんでそんな言葉知ってんだよ!」
「うっさいわ! 裸の女が隣で寝てて、手を出さん男がえらそうに言うなや!」
「普通は引くの! 身に覚えがない場合は引くもんなの! 自分の意思でやるならともかく、仕込まれるのは逆に嵌められたみたいで躊躇するもんなの!」
「うっさいわ! この甲斐性なし!」
「ぅああああああああっ!? そういうこと言うか、このさらしアバズレ女が!」
「なんやとおぉ! うちのどこがアバズレやねん! もういっぺん、ゆぅてみぃ! この残念男!」
「やかましいわ! 相手の了承も得ずに、面白がって裸にして仕込んだ奴がどの口で言うか!」
俺と霞が顔をつきあわせて、ガルルと睨みあう。
「あ、あの〜……」
「「なんや(だ)!」」
唐突に声をかけられる。
思わず二人して鬼の顔のままそちらを振り向く。
そこには……
「ふ、二人とも、裸みたいな格好でなにしてるの……?」
桃香の困惑した顔がそこにあった。
「あほいうな! 裸なのは盾二だけや! うちは、最初からこの格好やろが!」
「あ、そっか……」
「ふん! いつも裸みたいな格好なのは変わんないだろうが」
「なんやとぉ! 誰が、年中色情狂やねん!」
「そこまでいってねぇ!」
「ど、どうしちゃったの……? 昨日はあんなに仲良くお酒飲んでいたのに……」
む、そ、それは……話せるわけが。
「聞いてや、桃香っち! 実は昨日、盾二の……」
「お前はバカかぁああああっ!」
「がふっ!?」
霞の頭をヘッドロックの如く固めて、桃香に背を向ける。
「(ぼそぼそ)なに話そうとしてんの!? バカなの!? 死ぬの!? 話したら桃香が修羅になるだろうが!」
「(ぼそぼそ)げふっ! ぐ、ぐるしぃ……」
「(ぼそぼそ)いいな! 昨日のことはなかったことにしてやる! だから絶対に話すな! 話したら海兵隊式拷問術『お仕置き編』フルコースで味わわせるぞ!」
「(ぼそぼそ)い、意味はわからんけどなんかめっちゃ怖そう!? わ、わか
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