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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
黄巾の章
第8話 「……ナンデモナイヨー」
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れもまあいいだろう。
 この――ン! ……そ、そうなんだろうか。
 い、いや、お、俺の年齢からすれば……問題ない、はず。

「俺は何も知らない……覚えてない……そもそも自分から手を出したことなど一度も……」

 傭兵部隊でのことは詳しく覚えてない。
 アーカムの女性研究者との情事は、一度きり。
 しかも、全部相手任せでほとんど何したかなんて覚えちゃいない。
 俺は……俺は……

「生まれてこの方、自分から女に手を出したことなんて一度もないんだぞ……?」
「ほんまに!?」
「うはひゃああアオヘハヒャホハワアアアアアアアアアアアアアッ!」

 背後からの声に、自分でもよくわからない奇声をあげて飛び上がった。

「ちょ……張、じゃない、霞!?」
「おはよーさん。なんやおもろいことになっとんなー」

 にっしっし、とにやけた笑いで満面の笑みを浮かべながら、霞があいさつをする。
 まさか……聞かれた!?

「ばっちし聞こえたで。その歳で自分から女に手を出したことないなんて……イ○ポ?」
「ちっがぁぁぁぁぁう!」

 何てこと言うんだ、このさらし女!

「女性経験はあるわ! ただ、その……生まれてこの方、自分から女を求めたことがないだけで……」
「え、ほんまかいな! あんさん、歳なんぼや!」
「え、たぶん……十八?」
「思ったより若い……やのうて。十八で女に興味がない? まさか男しょ――」
「ない! 男より女がいい! じゃなくて! そういう欲求は鍛錬やら何やらで解消させてたから……」
「えー、つまらんもーん」
「つまんなくない! 俺は男色の気はねぇ!」
「……まあ信じるけど。あんまり大声で言うと、ほんまにそういう気があると思われるで?」

 はっとして周囲を見回す。
 声に驚いてこっちに向かっていた義勇兵が、こそこそと戻っていく様子が……
 ああああああああああああああああああ

「なーんや。だったら昨日は気ぃまわしすぎたかいなぁ」
「……は?」
「いや、起きたんならわかっとったやろ? 昨日はお楽しみ……」

 有無を言わせず、霞の両肩を引き寄せ、ぎりっと力を込める。

「なにをした!」
「へ、あの?」
「な・に・を・し・た!」
「え、え〜とぉ……き、昨日、あんさんを酔い潰して布団に運んで上着を脱がした後、あとは二人に任せて……」
「………………」
「ごめん。ほんまは、二人も酔いつぶれていたから服脱がして、あんさんの隣に寝かせて放置しました」

 多分今の俺は、視線で人を殺せるんじゃないだろうか?

「ほかのことはなにもしてへん。真名に誓う!」

 オイ……安いな、霞の真名!

「………………」
「ゆ、許したってぇ〜な……あの、ほんまに、肩、はずれ、
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