第4章:モンバーバラの姉妹は狼と行く
第7話:馬鹿ッスか!?
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
(キングレオ城)
ウルフSIDE
結論から言おう…
結局『魔法の鍵』は出来なかったよ。
だって彼奴馬鹿なんだもん!
一生懸命鉛の塊を溶かし、鍵型に流し込んで固め、用意した城にある扉と同じ扉を使って試すんだけど…ムリだよね!
だって、それは鉛なんだもん! 魔法とか関係ないんだもん!!
錬金術師の端くれって…誰にだって出来るからねそんな事は!
終いには失敗した事にブチ切れて、用意した扉を蹴り壊しちゃったから。
正真正銘の筋肉馬鹿決定です。
マーニャさんもミネアさんもガックリ気落ちしてましたよ。
だからね…俺は言ったんだ。
『それだけの馬鹿力があるのなら、鍵に頼らず扉をぶっ壊せばいいじゃん!』って…
そんな訳で、意気揚々とお城へ乗り込む気満々でやって来ましたキングレオ城。
力尽くで扉を壊して進入したら、3秒で衛兵に見つかり捕らえられちゃうんだろうなぁ…
きっと城レベルの衛兵クラスじゃ大して強くないだろうから、やばくなったらオーリンを囮にして逃げよう。
俺が二人を守らないと、敵討ちどころか生き延びる事も出来ないだろうな……
しかし、俺の予測は大きく外れる。
と言うのも、大きな音を立てて扉を壊し、城内に侵入しても誰も気に留めないんだ!
ここ……お城だろ!? どうなってんのさ!?
グランバニアも一般人が出入り自由で堅苦しさは無いのだが、それでも城内で大きな音を立てたり、重要な場所へ入ろうとする人間は掴まり注意される。
場合によっては牢屋へ入れられる事もあるのだが………でも、ここの状況は違う!
だって扉を壊し入り込んだのを見ても誰も何も言わないんだもん!
城内で兵士達よすれ違っても、全然気にされず普通に会話が出来るからね!
コイツ等仕事する気が無いの!?
ウルフSIDE END
(キングレオ城)
オーリンSIDE
このスカした男も、オレ様の凄さに唖然としている。
当然だな! キングレオ城に入る事が出来たのは、オレ様のお陰なのだから。
オレ様の鍛え抜かれたこの筋肉があってこその結果だ! この男には真似出来ないだろう。
何やらお嬢さん二人を狙っている様だが、オレ様がそうはさせない!
オレ様が先に狙っていたのだ……後から現れたクセに、図々しく二人の好感を得てるんじゃねー!
師匠の敵を見事討ち、オレ様が一番頼りになるところを見せつけてやる。
「お? お前等、新しく入った女共か?」
暫く城内をウロウロしていると、突然兵士の一人がお嬢さん二人に話しかけてきた。
どうやら無断侵入者だとは気付かれていない様子。
「バルザックにヤられちまう前に、俺達と楽しい事をしようぜ!」
「バ、バルザック!? やっぱりこの城にバ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ