はぁ…なんでこんなことに……
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ひとつだけ悲鳴があがった。
みんな震えている。隣のクラインもキリトも。
当たり前だ、こんなことがあって、恐怖しないやつがいるか?
まあ、俺も内心恐怖している。
アイツが言うのが本当なら…。
いや、本当だろう二百人以上、人間が死んでいるのか。
なんなんだよこれ…おい……
不幸だな。
「信じねぇ……信じねぇぞオレは」
クラインが石畳に座り込んだ。
「ただの脅しだろ。できるわけねぇそんなこと。くだらねぇことぐだぐだ言ってねえで、とっとと出しやがれってんだ。いつまでもこんなイベントに付き合ってられるほどひまじゃねえんだ。そうだよ……イベントだろ全部。オープニングの演出なんだろ。そうだろ」
はぁ、何で人間はこんなに現実から目を背けようとするんだろうか?
受け入れなくてはな…やっぱり……
絶対生き残ってやるよ…
このゲームをクリアしてやる…!
『諸君が、向こう側に置いてきた肉体の心配をする必要はない。現在、あらゆるテレビ、ラジオ、ネットメディアはこの状況を、多数の死者が出ていることも含め、繰り返し報道している。諸君のナーヴギアが強引に除装される危険はすでに低くなっていると言ってよかろう。今後、諸君の現実の体は、ナーヴギアを装着したまま二時間の回線切断猶予時間のうみに病院その他の施設へと搬送され、厳重な介護態勢のもとに置かれるはずだ。諸君には、安心して……ゲーム攻略に励んでほしい』
はぁ…ためいきしかでねぇな。
「何を言ってるんだ!ゲームを攻略しろだと!?ログアウト不能の状況で、のんきに遊べってのか!」
キリトがご乱心かー以外だなぁ
「こんなの、もうゲームでも何でもないだろうが!!」
「キリト、少し落ち着け!」
俺はキリトの腹に拳を入れた。
まあ、痛みはないから大丈夫かな。
『しかし、充分に留意してもらいたいり諸君にとって、ソードアート・オンラインは、すでにただのゲームではない。もうひとつの現実と言うべき存在だ。……今後、ゲームにおいて、あらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントがゼロになった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し、同時に』
『諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される』
HPかー、これがオレの魂。命が数値化されたものだよな。これがなくなったらリアルでも…おしまいか
二ヶ月間のベータテスト期間中なんかい死んだかな
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