機動戦士ガンダムSEED
0217話
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「ん?」
「アクセルが、ラクスさんが強奪した艦に貴方が乗っていると言っていたのですが……その、てっきりあの戦闘で……」
「まぁ、色々とあってこうした無様を晒している。にしても、僕がこの艦に乗ってる事まで知ってるとはね……プラントで噂されているよりも余程ミステリアスな人のようだね、君は」
バルトフェルドの言葉に思わず苦笑を浮かべる。確かにプラントにしてみればたった1部隊であるにも関わらず連合軍の艦隊を倒すような存在だ。興味を引くのはしょうがない。
「ま、その辺は後で纏めて話させてもらうよ」
大体の面子の紹介が終わり、最後原作にあったような白い戦装束のような服を着ているラクスが前へと進み出る。
「私はラクス・クラインと申します。プラントの勝利でも、連合の勝利でもない第3の道を求めていた所をキラやアスランの話を聞いて貴方達と同じ未来をこの手に掴みたいと思い、この場に馳せ参じる事になりました。私の手を取って頂けますか?」
「……俺達の目的はいわばオーブを戦勝国にする事だぞ? それでも構わないと?」
「はい。連合には核があり、ザフトにはジェネシスという兵器があると聞いています。核を使えばコーディネーターが、ジェネシスを使えば地球上の生物殆どが死滅する事になると。そのようなものを使わせるくらいなら貴方達が戦勝国となり地球とザフトを共に治める方がいいと判断しました」
「俺達が連合軍やプラントのように非人道的な行いをする可能性もあるが?」
「その時は……」
一瞬言い淀むが、すぐにその目を俺へと向けてくる。己の意志を感じさせる目。力強さを感じさせる目。何があろうとも決して折れぬと信じている目。
「私達はオーブとシャドウミラーを討つ剣となり、貴方達の前に立ちはだからせて貰います」
「……くっ、くくっ、聞いたかレモン」
「ええ」
ラクスのその言葉に、思わず笑いながらレモンへと目を向ける。声を掛けられたレモンにしても口元に微笑を浮かべてラクス達を見ていた。
自分達を率いているラクスが笑われたのを見たエターナルの面々が気色ばみそうになっているのに気が付き、言葉を続ける。
「悪いな、決して馬鹿にして笑った訳じゃない。いざという時には俺の敵に回ると、そこまできっぱりと言われたのは久々でな。……ラクス・クライン、共にこの馬鹿げた戦争を終わらせる仲間として俺はお前を認めよう」
俺が差し出した右手に、ラクスもまた右手を差し出し握手を交わす。こうして、俺達とエターナルは正式に協力関係になった。
「さて、俺の事はどこまで知っている?」
俺のその質問にバルトフェルドが難しい顔をする。
「色々と情報は流れているが、どれが本当なのかというのははっきりしていない。僕達は幸い少年達……い
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