第二章
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しさに目をしかめる。…念のため、公園を迂回して、遠回りのルートを選ぶ。とろそうな彼女のことだ、まだぐずぐずと出て行く準備をしているかもしれないから。
…まぁ、迂回するまでもなく、彼女はきっともう居ない。ポストには、錆びた鍵がことり、と落ちていることだろう。『ありがとうございます』の一筆も添えられて。
彼女があとかたもなく消えていても、選択している2時限目の授業がなくなるわけではなく、午後からのサークルの会合が取りやめになるわけじゃない。東から昇った太陽は西へ沈む。つまり、何も変わらないのだ。一夜限りの麗しい幻は露と消えうせる。
されど、我らが日々は…。
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