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一般人(?)が転生して魔王になりました
帰国、驚愕、約束、また驚愕
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り合えず声を掛けるである。

 これで止まってくれれば御の字。止まらなければ最悪、蓮華の行動が引鉄に成り戦闘開始。そうなれば、止められる可能性があるのは現時点で蓮華ただ一人。ただ、神殺しになった蓮華は加減というものが難しくなっているので、無傷での制圧なんぞ無理。まあ、今のレベルではこの二人を無傷でなんていうのが無理なのだが。

 そして結果は


「……ほう」


「……」


 蓮華の声に反応しピタッ!と動きを止め、アテナは鎌を、執事はナイフとフォーク、それぞれの得物を納める。そして一触即発の空気は消え去った。


「帰ってきたか蓮華よ」

 
 アテナが近寄りながら蓮華に問いかける。


「ああ、うん。まあ、帰ってきたよ」


 タイミングが良いのか悪いのか分からないが。


「やはり、神殺しとして新生したか」


 蓮華が神殺しに成ったのを見て、微笑するアテナ。先の空気が無けれかなり良かったと思う。


「……あははは、まあね。……って、その口振りからすると俺がそうなるって知っていたわけ?」


「ああ、そうだ。泉華から聞いていたぞ」


 何を今更なという顔をしてそう言うアテナ。一体何処まで読んで(視て)いたんだ。泉華さんは?


「して、どうする?このまま戦うか?」


「遠慮しておく。ギリシャでの四日間と先の場面で今は戦う気力が起こらないし、疲れが溜まっているんだよね」


 肩を叩きながらそう答える蓮華。アテナは蓮華の体全体の何かを見据えていた。


「ほう。その漏れている気配から察するに鍛冶の神と、習合している神に、死者を蘇生させた医術の神の権能を得たか?」


 アテナが蓮華の戦い得た権能を当ててきたので、蓮華の肩はギクッ!と震えた。

 鋭いな〜と思う反面、何で分かったんだろと思うのは当然であるが直ぐに理解した。


「…智慧の女神だから分かったのか?」


 倒した神はギリシャ神話系列の神だし。


「それもあるが……。まあいい。貴様は妾と戦いたくないようだからな。妾としては良しと思う半面、残念と思っている。暫らくは諦めるとしよう」


 言い淀んだアテナ。何を言おうとしたのかそれはアテナのみぞ知るというものである。

 
「……暫らく?」


「ああ、暫らくだ。これは約定の内に入っている事だぞ」


 泉華さんは一体何を約定としてアテナに結ばせたのか非常に気になる今日この頃でした。


「と言っても六年先の話だが」


「は?何故に六年?」


 アテナの事だから少し先にすると思ったが、それが六年先と言う。何があったんだ?


「今の妾はある“物”が欠けてい
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