帰国、驚愕、約束、また驚愕
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ってしまうのは無理もないと思う。
「あ〜、帰ってき…た……な………」
蓮華の声の音量は段々と小さくなっていった。
何故か?それは、
「…………な、な、なんじゃこりゃあああああああああああ!!?」
自分の家の庭の地面が砕け、捲れあがり、切り裂かれた跡があり、その土肌を晒していた。最も目に付いたのは無数のクレーターが出来ている事である。小規模ながら隕石が落ちてきたようになっており、これが一番目に付いた。
蓮華は気配が在るのを感じ、円・劣を使い、居場所を探す。カンピオーネになり円・劣の性能が上がり、索敵範囲がかなり上がった為、よく分かる。
そして、円の中に二人ほどの気配を探知した。一人は馴染み深いアテナ。もう一人は、誰だか分からないが、相当な実力者だと思える。
居場所を見つけた蓮華は、玄関扉を開け、階段を駆けていき、アテナがいる部屋の扉を勢いよく開けた。
「アテナ!! 俺が居ない間に何があった!?あと、もう一人は誰!?………って、はあ?」
部屋を開けた蓮華が見た光景は
「―――貴様の淹れる紅茶は美味いな。しかし貴様とは分かり合えないだろうが」
紅茶を飲みながらそんな事を言うアテナ。もの凄く機嫌が悪い。
「それはありがとうございます。流石は落魄したとは言え神々の頂点に立ったアテナ様。紅茶を飲まれている様は絵に成りますね。尤も本来の姿に戻れず、少女のままですが」
アテナの不機嫌の元凶と思われる者がそこにいた。紺色の髪に執事服を着用しスコーンを置いている青年がアテナに毒を吐いていた。お〜い。そこの執事さん。死のうとしているんですか?守護神とはいってもアテナは神ですよ。バリバリの戦闘系ですよ。
「何だ貴様?余程死にたいらしいな」
アテナは鎌を手に持ち、呪力を撒き散らし、構えた。
「まさか。事実を言ったまでですよ。それにこれ以上戦えば屋敷を瓦礫の山に変えかねないとお互いに思い、休戦しているのですよ。そんな事も忘れたんですか?」
執事の青年も袖から銀製のナイフやフォークを指の間に持ち、いつでも投擲できるようにしている。
事態は一触即発の空気に成った。
正直言おう。これは、ヤバい……。
何がかって? ここで戦闘なんぞされたら此処を中心としている地脈が乱れ色々と影響を及ぼす。あと家が無くなったりする。
もしかしてこの二人、俺が居ない間、ずっとこんな事をしていたのか。そして険悪なのかこの二人は。
背筋に大量の冷や汗を滝のように流しながらもこの事態をどうするかを必死に考える。
そしてその答えが
「………えっと、何しているの?」
取
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