第62話
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わね!!
不機嫌になんかなっていないわよ!!」
その後、美琴の口からぶつぶつと独り言を呟いている。
これからどう過ごしていくか考える麻生。
このまま屋上に逃げていてもいずれは見つかり待ち伏せをくらう可能性もゼロではない。
どこか静かに時間を過ごせるところはないのか?と考えていると。
「ちょうどいい場所があるわよ。
多分、あんたならそう困る場所じゃないでしょ。」
美琴はそう言って屋上の出入り口の扉を開けて一人で歩いていく。
麻生はその後に着いて行きながら美琴が行こうとしている場所を聞く。
「どこに行くつもりだ?」
「図書室。」
常盤台の図書室は基本的に私語が禁止だ。
なので麻生を巡って?言い合いもする事もできない。
何より図書室内にいる生徒は勉強や調べものなどをしに来る生徒が多いので、麻生が静かに時間を過ごす事が出来る。
麻生は珍しく美琴に感謝しつつ、本を読んでいた。
そんな時だった。
隣の席に誰かが座りだした。
視界の端ではレース入りのハイソックスにレース入りの手袋を着用して、星のマークが入ったバッグを下げていた。
その特徴に麻生は見覚えがあった。
「ねぇ、あなたが麻生恭介君ね。」
肩をトントンと叩かれ視線だけを動かす。
そこには中学生とは思えないほどの巨乳と目には星の入った瞳、背に伸びるほどの長い金髪の女性がいた。
普通の男なら外見だけでドキッ!と来るかもしれないが残念ながら麻生は普通の男ではない(本人は至って本気で普通の男と思っている)。
「そうだが、そういうあんたは確か食蜂操祈だったか。」
「へぇ〜、私の名前を知っているんだぁ。」
食蜂操祈は小さく笑いながらバックに手を入れるとリモコンを取り出した。
食蜂操祈は学園都市第5位の超能力者(レベル5)であり、能力心理掌握を持つ能力者だ。
彼女が麻生に話しかけた目的は一つだけだ。
「ちょっと君の能力に興味が湧いちゃってね♪
少しだけ頭の中を覗かせてもらうぞぉ♪」
楽しそうに笑いながら操祈はリモコンのボタンを押す。
しかし、能力を使っても麻生に変化はなく、操祈の方も麻生の頭の中が覗けなかった。
(あれ?おっかしいなぁ〜)
何度もボタンを押すが麻生の頭の中を見る事が出来ない。
麻生はため息を吐いて説明をする。
「俺の頭の中を覗こうとしても無駄だぞ。
能力の副産物で俺自身に干渉してくる能力は俺の許可がなければ無力化するようになっている。
お前は学園都市最高の精神系能力者の様だが、それでも俺の頭の中は除く事は出来ない。」
「だったら私の能力を許可してよ。」
「誰がするかそんな事。」
麻生はそのまま視線を外し、本を読
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