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ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
第1話
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さることながら、その目についていける身体能力も目を見張るものがある。

「面ッ!」

 そして、攻撃の一瞬の停滞をついた面。僕はその隙を見事に突かれてしまった。渚の竹刀は僕の頭上数センチというところで、止まっている。

「僕の勝ち」

「・・・・・そうだね」

 畜生・・・・・。結果はいつも僕の負けだ。

「それじゃあ、僕はもう帰るよ」

 彼はそう言って、テキパキと防具を片づけて去っていった。





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「あら、祐斗。遅かったじゃない?」

「すみません」

 あの試合の後、僕は剣道部の部長さんにお礼を言って、オカルト研究部にきていた。室内のいたるところに文字が書き込まれている。普通の人からしたらかなり変わった部屋だ。

「どうかしたの?」

 出迎えてくれたのは、部長にして僕の主のリアス・グレモリー。見ると、僕以外の眷属は僧侶の一人を除き全員そろっていた。

「いえ、僕もまだまだだなと」

 確かに、騎士(ナイト)としての力は使ってないけど、彼と僕では地力が違いすぎる。以前に悪魔の身体能力も使わないでやったことがあるが、彼は僕の初撃をカウンターで合わせ、一本を取っている。おそらく、騎士(ナイト)の力を使っても、ギリギリ勝てると言ったところだろう。いや、もしかしたら勝てないかもしれない。うぬぼれではなくて、僕には才能があるだろう。しかし、渚の前ではその才能は霞む。

「・・・・・・どういうことですか?」

 この子は、塔城小猫ちゃん。小柄で無口な子だ。駒は戦車(ルーク)

「うん。部長? 兵藤渚って知っていますか?」

「ええ、知っているわ。女の子みたいな男の子でしょう。去年は剣道の全国大会で優勝していたし、彼、有名ですもの」

 どうやら、知っていたようだ。確かに、渚はいろんな意味で有名なので知っていてもおかしくはない。

「あらあら、その子がどうかしたのですか?」

 この女性は、オカルト研究部副部長の姫島朱乃。ポニーテールが特徴のいつもニコニコ笑っているが実はドSな先輩だ。駒は女王(クイーン)

「実は、彼と剣道で試合をしてきたんですが、結果はボロ負けでしたよ」

 全員が驚いた顔で僕を見てくる。

「もちろん、騎士(ナイト)の力は使ってませんが使っていませんが、それでも彼は僕の竹刀を受けることはありませんでした。全部見切られて、体捌きだけで避けられたんです。地力の差、才能の差を感じました。全国大会優勝は伊達じゃないですよ」

「・・・・・・・・それは、事実なの? 駒の特性を使用しなかったということは、悪魔自体の身体能力で戦ったのでしょう?」

 みんな
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