暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
第1話
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ぶのは、腐った女子の皆さんと僕をちゃんと男として見ている人だけである。後者はうれしいが、前者はちっともうれしくない。

「あ〜、そうだっけ?」

 木場とは、授業であった剣道の試合で勝ってしまったことと、僕が全国大会で優勝したことから、たまに試合をしてくれと頼まれるようになった。魔力を使うと気づかれるかもしれないので、四次元視(プリズスキャルブ)は使わなかったが、それでも十分に剣筋が見えた。まあ、木場も悪魔の力を使っていないので、お互い本気でやったらどうなるか気になるところである。ちなみに木場は僕以外の剣道部員には勝っていた。

「そうだよ。約束はまもってね」

「あ〜。兄さん、そういうことだから」

「ああ。(キッ」

 一瞬、親の敵でも見るような目で木場を睨みつけてから、立ち去って行った。

 その後、久しぶりに剣道場に行って、木場と試合をした。結果は僕の勝ち。木場が悪魔や騎士(ナイト)としての、力を使っていたら目で追えないかもしれないが、まだ大丈夫だろう。


Side out





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Side 祐斗


ああ、どうも。木場祐斗です。僕は今、剣道場で一人の男子と対峙している。名前は兵藤渚。外見は完璧に女の子にしか見えないが、彼の剣の腕は一流だろう。全国大会で優勝したのもうなずける。

 周りには、何人もの部員が観客としている。何人かの女子部員は悶えているが放っておく。彼女たちを意識していて勝てる程、渚は弱くない。むしろ、意識していたら一瞬で負けるだろう。

「ふぅ・・・・・。それじゃあ、いくよ!」

 彼女たちを意識から追い出し、駆け出して、竹刀を振るう。騎士(ナイト)の力は使わない。渚くん相手に使ってみたい気持ちはあるが、これはこれでいい。

「ハァ!」

 僕にできる限りの速さで、振った竹刀は完璧に見切られて空気を切る。

「速い!」

 おそらく初めて見る人が、驚いて声を上げているが、外野の声なんて聞いちゃいられない。

 渚は、僕の攻撃を避けて、横なぎに竹刀を振るってくる。

「ヤァッ!」

 僕はなんとか体をそらして、渚の竹刀を避ける。渚のスタイルはカウンター型。恐ろしいほどいい目で、攻撃を見切り相手を一撃で倒す。そういうスタイルだ。なので、僕は攻撃をしながら、一カ所にとどまらないように移動する。足を止めたら、間違いなく渚の竹刀が僕に当たるだろう。

「セァッ!」

 できるだけ速く攻撃を繰り出す。上下左右考えられるだけの攻撃をするが、渚は完全に見切って体捌きだけで、僕の攻撃を避けていく。竹刀で受け止めることもしないなんて、なんという出鱈目。目で攻撃を追えることも
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