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問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜MEMORY〜
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る力を発動させると蛇神の攻撃をたやすく防いでしまった。
「少年、これは手を出した事にはならないわよね」
「ハッ―――そのくらいなら別にいいぜ。アンタなかなかやるじゃねえか」
蛇神は全霊の一撃を弾かれ放心していた。十六夜はそれを見逃さずに、
「ま、なかなかだったぜオマエ」
蛇神の胴体に蹴りを打つ。蛇神の巨躯は空中高く打ち上げられて川に落下した。
(人間が・・・・・・神格を倒した!?それもただの腕力で!?そんなデタラメが―――!)
黒ウサギは思い出す。彼らを召喚するギフトを与えた“主催者(ホスト)”の言葉を。
「彼らは間違いなく―――人類最高クラスのギフト保持者よ、黒ウサギ」
黒ウサギはその言葉を、リップサービスか何かだと思っていた。
(信じられない・・・・・・だけど、本当に最高クラスのギフトを所持しているのなら・・・・・・!私達のコミュニティ再建も、本当に夢じゃないかもしれない!)
黒ウサギは内心の興奮を抑えきれず、鼓動が速くなるのを感じ取っていた。
「黒ウサギ?ボーっとしているとこ悪いのだけれどちょっといいかしら?」
「え?あ、はい」
「私、そろそろ行くわ。貴女はあの子と話があるだろうから一言だけ言っておくわ」
「はい。なんでしょう?」
「話が終わったら箱庭の都市の入口辺りに戻りなさい。貴女の捜し物が見つかるかもしれないわ」
捜し物と言われ黒ウサギは思い出した。蛇神と十六夜のゲームに気をとられもう一人の捜し人の彼を。
箱庭二一○五三八○外門。黒ウサギ達は箱庭の入口に戻って来た。
「あ、黒ウサギと十六夜君。“世界の果て”は楽しかった?」
「ああ、なかなかに面白い場所だったぜ」
「それはよかった。ならそろそろ箱庭の都市に入ろうこの中も僕には興味深い」
「そうだな」
彼らは箱庭の中に足を踏み入れ・・・・・・
「ちょっとお待ちなさい!なにをお二方は何事もなかったかのように箱庭の都市に入ろうとされてるのですか!?」
なかった。
黒ウサギは驚いていた。苦労して捜していた二人が本当に何事もなかったかのような態度に。
「十六夜君。黒ウサギは何故こんなに大きな声を出しているんだ?」
「さあな。何か大変なことでもあったんじゃないか?」
「貴方達のせいですこのお馬鹿様方!」
パシーン!黒ウサギは何処からともなく取り出したハリセンで二人の頭を叩く。
「でもまあよかったのデスよ。あの女性の言う通りに貴方様がいてくれて」
「それはいいから早く行くぞ黒ウサギ!あまり遅いとまた一人で先に行っちまうぞ」
「はい!今、行きますデスよ」
三人は箱庭の都市に
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