3話 黒木 七実side
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かに嘘だけどさー。
『もういい加減自分の罪を認めなよ』
ハッ!? だ、誰だ!?
気づけば目の前にはふよふよと、重力を無視して浮かぶ黒くてちっこいものがいた。
そいつは具体的に描写すると、足首までとどく長く艶やかな黒髪に、長いまつげ、猫のような瞳。
肌は降り積もったばかりの深雪を思わせ、身に纏うのは漆黒のドレスの美少女がそこに『ていやっ!』
『おぶう!?』
馬鹿な!? こいつ描写の途中で攻撃しやがった!!
『だ・れ・が美少女だと?』
更に低い声で睨み付けてくる。
正直その姿は見た目の問題で全く怖くなく、むしろ可愛らしいのだがそんなことを言えばフルボッコ確定だ。
『い、いえなんでもないです』
『ふん、よろしい許してやろう。寛大な俺に感謝するといい』
偉そうに胸を張って、微笑ましい光景を作り出しているのは、何故か俺が窮地に陥った時更にどん底へと叩き落としに来る謎の存在だ。
だが見た目と言動がやけに京介に似ているので、デビル京介と呼んでいる。
『ほらほら、わかったなら言っちゃえよ自分はここに敵意を持って襲撃に来ましたって』
『いやいやいやいや、なんつー事言い出してんだよお前は!』
『えー、だってこのままじゃ話進まないし、それにどうせなに言ったって無駄でしょ』
『いや、無駄ってことはねえだろ』
『本当にそう思ってるわけ?』
あきれ果てたとばかりに、デビル京介は首を振ってみせる。
『今までのやり取りで理解できないほど愚鈍だったわけ?』
『愚鈍って……』
何でそんなこと言われなきゃなんねえんだよ。そりゃ確かに本当の事言うわけにいかねえから、嘘ついてけっどさ。
『いやはや、やっぱりわかってないか』
『わかってないってなにがだよ』
どうにもデビル京介には読心術が備わっているらしく、今さら思考を読まれた程度では動じない。
『じゃあもし仮に本当の事を話して信じてもらえるとでも?』
『いや、そりゃあ無理だと思うけどよ』
実際何度かぶっちゃけちまおうかと思ったけど、やっぱ信じれるわけないし、病院行き確定だろ。
『そこであえて同情をかって、病院に送られた後逃亡ってのもありだと思うけどね』
『隠密行動が異常に上手いお前と一緒にすんな』
授業中に誰にも悟られずに、教室から抜け出して購買で昼飯買ってから、再びバレずに戻ってくるとかどうなってんの。
『まあ、それはいいとして何でこんな状況がいつまでも続くのかは理解できたろ?』
『え? あ、ももちろん』
『ちっ、所詮バカか』
『ちょっとは信じようとか思わないのか!?』
まさかの一瞬で看破。その上罵倒のおまけ付きだった
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ